2021年08月14日(土) 19:00
毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”をコンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。
土曜の新潟芝は土曜朝までの雨の影響を受けて「稍重」でスタート。1R発走直前から再び降り出した雨は特に強くなることはなく、ほぼ終日降り続いた。ただ、メイン11Rまで馬場発表の変更はなく、最後まで「稍重」で行われた。
開催4週目で引き続きAコースを使用。多少内寄りが傷み出しているが、極端な悪化はなく、外回り1800mで行われた9R・湯沢特別では逃げた5番人気ニシノオイカゼが押し切るケースもあった。
土曜の芝競走は、直線競馬を除くと6鞍行われた。勝ち馬の最終4コーナーの位置は「4番手、3番手、11番手、9番手、1番手、11番手」。脚質による有利不利はなく、決まり手的にはなんでもあり。直線で中〜外を通る差しも決まっている。
関屋記念と同じ外回り1600mで行われた5R・2歳新馬戦は、道中11番手を追走した1番人気ミントが外から一気。上がり3Fはメンバー最速3F33秒8、勝ち時計1分35秒2。開幕週の2歳戦で「1分33秒3」が飛び出した開幕週に比べると、芝の傷みの進展と雨の影響で時計は多少掛かっているが、それでも極端に遅い訳ではない。
それでも、土曜に騎乗した騎手からは「緩くなった馬場が…」「湿っていなければ」のレース後の話も出ていており、雨の影響は多分に出ている。
日曜の天気は「雨後曇」。予報機関によっては午後から晴れ間が出る予報もあり、土曜深夜から日曜午前までの降り方にもよるが「重」「稍重」。関屋記念の頃には「良」まで回復する可能性もあるが、コースレコードの「1分31秒5」が飛び出す高速馬場はまず考えにくい。
外回りのコース特徴でもあり、先行勢よりは決め手のある馬。それも湿った馬場をこなす馬が関屋記念では優位になりそうだ。
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小田哲也
スポーツニッポン新聞社記者。コラム「万哲の乱」担当。04年天皇賞・春のイングランディーレ(10番人気)、09年天皇賞・春のマイネルキッツ(12番人気)、同年菊花賞のスリーロールス(8番人気)など長距離G1の本命馬激走多数。15年は宝塚記念で3連単52万馬券がヒット。馬券相性は京都、阪神が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。
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