2021年08月28日(土) 18:00 26
新潟2歳Sはのちの重賞路線と結びつかないことが多いが、今年は素質を秘めた注目馬が多い。中間の快調教が光る馬も少なくない。
オタルエバー(父リオンディーズ)は今回と同じ新潟1600mの新馬を1分34秒6の時計で圧勝した。新潟1600mの新馬戦では、これまでにない最高時計だった。前半が無理のないマイペース(1000m通過61秒1)だったとはいえ、最後の直線は「11秒5-10秒7-11秒3」=33秒5。逃げ切ったというより、加速して4馬身も突き放している。
キングカメハメハ直仔の父リオンディーズは、脚部難(屈腱炎)で早期に引退したが、2戦目のGI朝日杯FSを最後方近くに控えて進みながら、上がり33秒3で猛然と差し切っている。
オタルエバーの初戦の後半の爆発力(33秒5)をみると、父と同じように、控えて差す形になっても能力全開が可能と思える。
リオンディーズは、・・・
柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。