2021年10月08日(金) 19:00 55
今年の凱旋門賞勝ち馬トルカータータッソはドイツ産馬。昨年の2着馬インスウープもトルカータータッソ同様、アドラーフルーク産駒。3着のハリケーンレーンも母はドイツ血統。改めてブラッドバイアスは世界中で発生することを実感(当然、恵まれる血統タイプはレース前に必ずしも読めませんけど)。
クロノジェネシス、ディープボンドの結果は残念でしたが、出走してくれたからこそ、JRAで馬券を楽しめました。JRAも、2頭へのお礼に重賞レースの総賞金ぐらいは払ってもいいでしょう(他所の土俵で賞金も出さずにテラ銭を儲けたんですから(笑))。
そして、ここ数年の凱旋門賞でレース後に話題になるのは「日本の馬場も欧州並みに重い舞台を作ってみては?」という議論。
ボクも常々「能力の方向性は一定ではない」と提唱していますから、日本の馬場と凱旋門賞の舞台が遠いことには同意します。しかし、わざわざJRAが重い馬場を作る必要はないと思うのです(中山の障害コースを障害無しで走らせるレースを作るのは面白いと思いますが)。
日本競馬は直線でトップスピードを発揮しやすい馬場の進化とともに全体のレベルは格段に進化を遂げました。馬場がタフだった一昔前だったら、日本のGIを勝てない馬が次々と海外のG1を勝つことなどありえませんでした。
JRAがやるべきことは、JRAのGIでは勝ちきれない馬達が、馬券販売が行われる海外G1に、毎年複数頭出走できる体制(=潤沢な資金)を支援することではないでしょうか。それができれば10年以内には凱旋門賞も勝てるはず。詳しくは「亀谷競馬サロン」のコラムで書きましたので、興味のある方は御覧ください。一緒に議論したい方も、ぜひ「亀谷競馬サロン」に遊びにいらしてください。
さて、今週は、毎日王冠。凱旋門賞馬に限りなく近づいたエルコンドルパサーがサイレンススズカに敗れ、凱旋門賞と同じフランスで行われるG1イスパーン賞を圧勝したエイシンヒカリが勝利したレース。
過去10年の毎日王冠もエイシンヒカリの父でもあるディープインパクト産駒は10頭が馬券圏内に。馬券対象馬の3分の1以上を占めています。
なかでも注目は・・・