2021年11月13日(土) 18:00 39
予測されていた以上に上位馬の人気が割れた。3歳以上の2200mになって過去25回、微妙な距離の牝馬限定戦なので上位「1、2、3」番人気の組み合わせで決着したことは、ダイワスカーレットを筆頭の名牝が揃っていた2007年の一度しかない。今年は、人気馬の死角も案外大きい。
絶好枠を引いたレイパパレは、逆に正攻法の先行策を余儀なくされることとなった。楽に行けたのに差されたオールカマー2200mと状況は同じではないのか?
アカイトリノムスメの現3歳馬全体のレベルは高いが、GIのオークス2400mと、前日の2勝クラスに1秒1も見劣った秋華賞はかなり平凡な内容ではないのか?
ウインマリリンはこの中間、陣営も認める脚部が腫れる不安が生じた。回復してはいるが、レイパパレを封じたオールカマー時のデキにはないのではないか?
人気馬には明らかな死角がある。伏兵を狙いたいが、逆転したい穴馬には秘める能力そのものにかなり問題があるのではないのか?
ただし、・・・
柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。