2021年12月28日(火) 18:00 37
中山金杯はずっとロベルトもちが強いレースだったが、昨年と一昨年は馬券に絡んでいない。最近の血統的な傾向となるとなかなか難しいが、ヒシイグアスはハーツクライ×バーンスタイン、ココロノトウダイはエイシンフラッシュ×アグネスタキオン、ウインイクシードはマンハッタンカフェ×ボストンハーバー、テリトーリアルはテオフィロ×ストリートクライと、父2400×母父マイラーというか、父スタミナ×母父スピードというか、そんな配合馬の好走がここ2年は目立つ。(解説:望田潤)
ヴィクティファルス
母ヴィルジニアはJRA3勝で、ATCザメトロポリタン(豪G1・芝2400m)勝ちセヴィルの全妹にあたる。母母シルヴァースカヤはロワイヨモン賞(仏G3・芝2400m)勝ち。本馬はシルバーステート、ヘンリーバローズ、シルヴェリオの甥で、シルヴェリオとは父も同じ3/4同血の間柄。ハーツクライ×ガリレオ×シルヴァーホークの長距離血統だから菊花賞では注目したが案外だった。中山内回りはスプリングS勝ちがあり、シルヴァーホークの影響が強い走りからも合っている。
距離○ スピード○ 底力◎ コース◎
トーセンスーリヤ
テイエムプリキュアの甥で・・・
望田潤
競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo