2022年01月17日(月) 18:00 26
京成杯で優勝したオニャンコポン(父エイシンフラッシュ)(撮影:下野雄規)
12月のGI「ホープフルS」2000mは、6番人気で2分01秒7(上がり36秒8)。1秒1差の11着にとどまったオニャンコポン(父エイシンフラッシュ)が、前回の敗戦を糧に前半控えて進む戦法に変え、鮮やかに差し切り勝ちを決めた。
同じ中山2000mのホープフルSのレースの中身は「60秒1-60秒5」=2分00秒6。
好位追走の正攻法でレースの流れに乗ったオニャンコポンは、勝ったキラーアビリティをマークする展開から伸び切れなかった。息の入れにくい流れに、なし崩しに脚を使わされた形だった。
今回の2000mの流れは「60秒9-60秒4」=2分01秒3。ホープフルSより楽なペースになったが、それをあえて下げて進み、前走とは一変の切れ(上がり34秒7)を引き出すことに成功した。小島茂之調教師が「あそこで下げられるのは度胸がある。さすがだ」と絶賛した。今年出足快調の菅原明良騎手(すでに7勝)の思い切りのいい好騎乗がもたらした鮮やかな脚質転換だった。
ホープフルSと比べると相手のレベルが低かったのは確かだが、・・・
柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。