2022年02月21日(月) 18:00 28
連覇を達成したカフェファラオ(C)netkeiba.com、撮影:下野雄規
1Rの3歳未勝利ダート1400m(不良)が楽な逃げ切りで「1分24秒2」。午後9Rの3歳戦ヒヤシンスSダート1600m(重)が、先行馬同士の決着で「1分35秒3」。速いタイムの決着だった。また、乱ペースにならない限り先行タイプ断然有利の馬場だった。
フェブラリーSの全体のバランスは、前後半「46秒8-47秒0」=1分33秒8。コースレコードタイであり、レースレコード1分34秒0を更新した。
前半1000m通過は「59秒2」。行ったきりの決着だった3歳のヒヤシンスSの前半1000m通過が「59秒5」なので、走りやすいダートコンディションの古馬GI1600mとすると、先行策を取った馬にきわめて有利な流れとなった。
快勝した昨年と同じように好位追走を理想としたカフェファラオ(父American Pharoah)は、「最大のテーマは互角のスタート(福永祐一騎手)」にあった。理想のスタートを決め、前半から好位4番手の外になったカフェファラオに望外に近いペースが待っていた。
同馬自身の前後半は推定「47秒4-46秒4(上がり最速の34秒3)」であり、良馬場で自身の前後半推定「47秒1-47秒3(上がり35秒6)」だった昨年より、馬場コンディションを考えればはるかに楽な展開(追走)となった。
好位抜け出しは昨年(上がり35秒6-12秒1)と同じだが、・・・
柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。