2022年03月27日(日) 18:00 42
17年からGIに昇格。21年はレイパパレが逃げ切り。20年と19年はラッキーライラックとアルアインがイン好位抜け出し。18年はスワーヴリチャードが向正面先頭で、17年はキタサンブラックが番手抜け出しで勝った。こうしてみると外々を回って差すのは厳しいレースだが、今年はAコース使用8週目になるだけに、例年ほどイン有利のバイアスではないかも。
ラッキーライラックもアルアインもスワーヴリチャードもキタサンブラックも「父スタミナ×母スピード」「父中距離×母マイラー」で、母のスピードで先行し父のスタミナで粘る脚質になりやすいから、阪神内回り向きの配合形といえる。レイパパレの母シェルズレイも気性の勝ったスピード馬だった。(解説:望田潤)
アカイイト
ステキナシャチョウの姪で、母ウアジェトはJRA2勝(芝1600~1800)。さかのぼるとトムフールの母ガガに辿り着く牝系だが、近親に目立った活躍馬はいない。キズナ×シンボリクリスエスはソングラインと同じ。
母系にシアトルスルーやニジンスキーが入るので体型に伸びがあるが、後駆はロベルト的で捌きはトムフール的で、エリ女のように坂コースの捲りが本領とみるべきだろう。金鯱賞では2000の高速決着に対応できたのは収穫だった。
距離○ スピード○ 底力○ コース◎
アフリカンゴールド
ドバイワールドCに勝ったアフリカンストーリーの半弟で、タガノプルミエールのイトコ。母母ダニッシュは・・・
望田潤
競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo