2022年03月28日(月) 18:00 32
丸田恭介騎手騎乗のナランフレグが初重賞制覇(C)netkeiba.com
芝コンディションは重馬場。ただ、1分09秒2だった昨年ほどは悪くない。勝ち時計はどの馬も可能な1分08秒台中盤の予測。芝は馬場の内側から回復している。フルゲート18頭だけに進路選択はむずかしく、もっとも難解な1200mとなった。直線に向いて内寄りに進路を取れた外枠の馬は少なかった。
狭くなったインから最後に伸びたのは、道中は後方14-15番手に置かれていたナランフレグ(父ゴールドアリュール)。粘るレシステンシア(父ダイワメジャー)、一歩前に抜け出しかかったトゥラヴェスーラ(父ドリームジャーニー)のあいだをこじ開けるように切り抜けていた。1着馬から9着同着までの10頭が「0秒3」差の大接戦だった。
騎乗した丸田恭介騎手(35)は、デビューして16年目のGI初勝利。ナランフレグはここまで重賞未勝利だったが、これでナランフレグとのコンビは【4-5-3-9】。管理する宗像義忠調教師は開業30年目、51頭目の出走でGI初制覇。種牡馬ゴールドアリュール(2017年に18歳で他界)はダートのビッグレースは30以上も制しているが、芝GI勝利はこれが初めてだった。
また、2着ロータスランドの岩田望来騎手、3着キルロードの菊沢一樹騎手、4着トゥラヴェスーラの鮫島克駿騎手もまだGIは未勝利なので、ビッグレースにチャンスの少ない若手ジョッキーの闘志が上位を独占したGIでもあった。
6歳牡馬ナランフレグの祖母はタマモクロス産駒。3代母ミヤマビューティーは1980年の有馬記念などを制したホウヨウボーイ(父ファーストファミリー)の半妹になる。種牡馬ファーストファミリーは、スピードシンボリの父ロイヤルチャレンヂャーとともに、やがて全盛期を迎えることになったTurn-to系(サンデーサイレンスなど)の先駆けとなった種牡馬になる。伝統のファミリーも途絶えていなかった。
2着に突っ込んだロータスランド(父Point of Entryポイントオブエントリー)は、・・・
柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。