2022年04月06日(水) 18:02
今回のwith佑、ゲストは森一馬騎手&小牧加矢太騎手!(撮影:桂伸也)
今週末はいよいよ桜花賞。クラシックの幕開けで大いに盛り上がっている競馬界ですが、4/16に中山グランドジャンプが控える障害界も大注目です。
そこで今回は、3年連続障害リーディングに君臨する若き王者・森一馬騎手(29)と、馬術競技のチャンピオンから障害専門のジョッキーに転身した小牧加矢太騎手(25)をゲストにお迎え。
障害マニアの佑介騎手をはじめ、平地のジョッキーたちも大注目だったという加矢太騎手のデビュー戦。その飛越技術には一同驚嘆したそうですが、加矢太騎手ご本人は、外から競馬を見ていたときと今とでは、どんなギャップを感じているのでしょうか?
(取材・構成=不破由妃子)
──加矢太さん、騎手デビューおめでとうございます!
加矢太 ありがとうございます。
佑介 デビュー戦はみんなすごく注目していたし、平地のジョッキーたちもめっちゃ盛り上がってたよ。ただ、いつもみたいにワーワー言いながらというよりも、飛ぶたびにみんな思わず「うまっ…」みたいな(笑)。
──初戦と2戦目は4着、3戦目には落馬の洗礼も。外から見ていたときと、実際に競馬をしてみた今、率直にどんなギャップを感じていますか?
加矢太 “飛ぶ”ということに関しては、それほどギャップを感じていないつもりでしたが、3戦目に落ちているので、何とも言えなくなりました(苦笑)。何より、周りの動きに面食らうことがけっこうありますね。
1戦目は外で動き過ぎたので、2戦目は内でジッとする競馬をしようと思ったんです。ちょっと怖かったんですけど、前に馬を置いてジッとしていたら、前の馬の動きに翻弄されて、動けなくなってしまって。そのあたりが見ているだけのときとのギャップというか、冷静に乗れていないなと思います。
加矢太「前の馬の動きに翻弄されて、動けなくなってしまって…」(撮影:桂伸也)
一馬 これまでに障害デビューしたジョッキーに比べれば、よっぽど落ち着いて乗ってるよ。自分のやりたいことに対して、ちゃんとイメージを持って乗ってる。そのイメージに近づけるような乗り方を、初戦、2戦目からできていると思う。
──障害レースは、平地のような模擬レースはないんですものね。
佑介 ないですね。いきなりです。
一馬 僕は平地でデビューしたので、前後左右に馬がいる状況を経験した上での障害レースでしたけど、当然ながら、加矢太はそうではないので。その状況に慣れるのが一段目のステップだとしたら、けっこう大きく感じるのかなと思いますね。
──体感してみないことにはわからない部分ですものね。とはいえ、先ほど「外で動き過ぎた」とおっしゃっていましたが、初戦の積極的なレース運びは非常に頼もしく感じました。初めての競馬にして、しっかりアピールできていたというか。
佑介 そうですよね。個人的に、・・・
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JRAジョッキーの藤岡佑介がホスト役となり、騎手仲間や調教師、厩舎スタッフなど、ホースマンの本音に斬り込む対談企画。関係者からの人望も厚い藤岡佑介が、毎月ゲストの素顔や新たな一面をグイグイ引き出し、“ここでしか読めない”深い競馬トークを繰り広げます。
藤岡佑介
1986年3月17日、滋賀県生まれ。父・健一はJRAの調教師、弟・康太もJRAジョッキーという競馬一家。2004年にデビュー。同期は川田将雅、吉田隼人、津村明秀ら。同年に35勝を挙げJRA賞最多勝利新人騎手を獲得。2005年、アズマサンダースで京都牝馬Sを勝利し重賞初制覇。2013年の長期フランス遠征で、海外初勝利をマーク。2018年には、ケイアイノーテックでNHKマイルCに勝利。GI初制覇を飾った。
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