2022年06月07日(火) 18:02 132
▲今回は幼い頃のミルコ騎手に迫ります(撮影:桂伸也)
今週はユーザーの皆さんからの質問にお答えします。幼い頃から馬が大好きだったというミルコ騎手、その時期からジョッキーになりたい気持ちはあったのでしょうか? しかし、あるとき馬と距離を置いた期間もあったそうで…。そんなミルコ騎手の幼少時代を深掘りしていきます!
(取材・構成=森カオル)
ミルコ 一番古い思い出……あ、3歳の頃、馬に乗ったまま階段から落ちた!
──馬に乗ったまま!? それってどういうシチュエーションですか?
ミルコ おもちゃの馬です(笑)。ロディっていうプラスチック製の馬のおもちゃ。ロディに乗ったまま、階段からゴロゴロゴロって落ちた(苦笑)。お母さん、めっちゃ心配してパニックになっていたけど、なぜかケガしなかったね。
──まさかの無傷(苦笑)。そのときの記憶があるのですか?
ミルコ 落ちたときのことは覚えてます。本物の馬に乗ったのも、3歳くらいのときじゃないかな。お父さんが厩舎に連れて行ってくれて、お父さんに抱っこされた状態で乗せてもらった。6歳の頃には、隣でお父さんに引っ張ってもらいながらひとりで乗ってたね。その頃は、厩舎に行きたくて行きたくてたまらなかった。でもお父さん、全然連れて行ってくれなくて。
──それはなぜですか? やはり危ないから?
ミルコ そうです。馬は危ないからってすごく心配して。僕、5歳くらいまで夜が怖くて、お父さんとお母さんのあいだに寝てたんだけど、お父さんが勝手に起きて厩舎に行かないように、首のチェーンに捕まりながら寝てた。絶対に置いていかれたくなかったから。
──子供ながら、必死だったんですね(笑)。
ミルコ そうです。それくらい厩舎に行きたかったし、馬に触りたかった。でもお父さん、僕の手をそーっとチェーンから離して、いつもひとりで出掛けちゃって。そういうときは・・・
ミルコ・デムーロ
1979年1月11日、イタリア生まれ。弟のクリスチャン・デムーロはイタリアのジョッキー。1997年から4年連続でイタリアリーディング。1999年に初来日。2003年、ネオユニヴァースの皐月賞でJRAGI初制覇。続くダービーも制し、外国人ジョッキー初の東京優駿制覇。2015年3月1日付けでJRAジョッキーに。