2022年07月02日(土) 18:00 34
この3歳馬のハンデ重賞の難しさは知れ渡る。最近10年、馬券に関係した30頭のうち、6番人気以下の伏兵が半分の15頭を占めている。毎年決まって6番人気以下の穴馬が少なくとも1~2頭絡んできた。まだキャリアの浅い3歳馬同士だけに、秘める能力とハンデが一致しないからだろう。
ヒントになるのは、15頭の穴馬のうち、14頭がハンデ「53~54キロ」だったこと。ハンデ頭の成績も悪いが、逆に、52キロ以下の軽量馬が絡んだこともない。
伏兵馬を絡めるとしても、中心馬の人気は関係ないのでフェーングロッテン(父ブラックタイド)の先行力を評価したい。ブリンカー装着の2走前からレース運び一変。前走の白百合S2000mを鮮やかに逃げ切り勝ち。1800m通過は1分47秒9だった。
レースの前後半は・・・
柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。