2022年08月10日(水) 18:02
▲初日にJRA初勝利を挙げた際のホー騎手と安田隆行師(撮影:下野雄規)
来日2週目で重賞制覇を果たすなど、日本の競馬ファンにも印象を残すチャクイウ・ホー騎手。彼の代名詞とも言えるのが昨年の香港マイルで16連勝を記録したゴールデンシックスティ。今春は安田記念への参戦プランもあった香港最強馬は馬房の外に出ていろんな景色や物を見るのが大好きなのだとか。
また、香港スプリントを連覇した「世界のロードカナロア」は香港でも伝説的名馬となっているそう。第2回では香港競馬について掘り下げます。
(取材・構成=大恵陽子)
──今回の来日では身元引受厩舎が安田隆行厩舎。どんな厩舎ですか?
ホー騎手 最初に安田厩舎の人たちが私をウェルカムで迎え入れてくれたことがすごく嬉しかったです。それを実感できたのが調教初日の1頭目にケイデンスコールといういい馬に乗せていただけたこと。厩舎のみなさんがハッピーというのが印象的で、その厩舎にいられることはすごく幸せです。
──安田厩舎と言えば香港スプリントを連覇したロードカナロアですが、ホー騎手はどんな印象をお持ちですか?
ホー騎手 香港の人は今でもロードカナロアを覚えています。それくらい印象的な馬。トップホースが集まる香港スプリントをあの着差で勝つって、未だに伝説的なものがあって、それが僕から言える彼の有名度です。あんな馬はホントいないから、すごいです。
▲龍王・ロードカナロアの引退レース、13年香港スプリント(撮影:高橋正和)
──ちょっと意地悪な質問になってしまいますが、香港が誇るスプリント戦を日本馬が勝つことはどう思いましたか?
ホー騎手 香港の国際レースはある種のショーでもあるので、外国馬がこうして活躍することは香港のファンにとってもすごく興味深いです。外国馬の活躍も期待しての国際レースですし、個人的にも海外から有名馬が来たり、すごい勝ち方をするっていうのはワクワクするし応援したいです。もちろん、レースでは「僕が絶対負けたくない!」とは思っています。
──ホー騎手は現在、ゴールデンシックスティとのコンビで大活躍中です。どんな馬ですか?
ホー騎手 探求心がとても強い馬で、厩舎の外に出るといろんな物を見て、いろんなことを知りたがります。ただ、香港の調教スタイルは日本と違って、すぐ馬場に出て追い切って、すぐに馬房に戻ります。彼が望む外の景色を楽しむことが難しいので不機嫌なことも多くて、噛んだり蹴ったり、気性の荒い所は見せます。自分が特別な馬だって認識もしているから・・・
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