2022年08月26日(金) 18:00
伏兵ジュンライトボルト(父キングカメハメハ)から入りたい。
初ダートに挑戦した前走、福島ダート1700mをコースレコードと0秒8差の1分43秒9で2着。走りやすい馬場が味方したのは事実だが、オープンクラスでいきなり好走は時計以上の価値がある。落鉄もあったとされる。
新潟のダートは前2週ともに完全な良馬場ではなく、湿ったダートで時計が速かった。今週の天気も雨の影響を受ける可能性が高く、芝よりダートは回復がだいぶ遅いので、今週のダートも速い時計の決着だろう。
ジュンライトボルトは、左回りの東京芝1800mに1分44秒3(レコードと0秒1差)の快時計があり、まだダートは2戦目、締まった馬場で戦えるのは大きなプラスだ。芝4勝のうち、3勝が左回りでもある。
3代母エアグルーヴも、4代母ダイナカールもオークス馬。この一族がダートに出走することは少なかったが、6歳の半兄グルーヴィット(現オープン)は最初ダート2連勝で出発している。
ファミリーは、決してダート不向きではなく、ダイナカールを3代母に持つウォータクティクス(父ウォーエンブレム)は、もちろん父の影響も大きかったが、2009年のアンタレスS(重の京都ダート1800m)に1分47秒8の現在も更新されていない快レコードを持っている。
また、ダイナカールの母はシャダイフェザー。その半姉で小柄なシャダイカールは、その秋の天皇賞を圧勝することになる大物タニノチカラ(ダートでも3勝)を夏の札幌ダート1800mで完封して勝った星がある。一族の隠れた特徴はダート適性にあるともされた。
ジュンライトボルトの母は未勝利。祖母は未出走なので、今回の方向転換は新しい可能性を探る意図もあったと思えるが、正解に出る可能性はかなりある。
好タイムを持つスレイマンが相手の筆頭だが、1800m向きのゴールドレガシー、ダノンスプレンダー。速い時計向きのサンダーブリッツ、ホールシバン以下、ハンデ戦なので手を広げておきたい。
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
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