2022年10月11日(火) 12:00 47
グレードが付くとこれほど違うのかと感心するのが、紫苑Sの地位向上だ。
オープン特別時代の紫苑Sから秋華賞に進んだ馬は、秋華賞で[1-0-2-60]。ショウナンパンドラの優勝例はあるものの、複勝率4.8%、回収率は単複とも10%台という恐ろしいことになっていた。アネモネS→桜花賞、スイートピーS→オークスが結び付きにくいのと同様に、本番に結び付きにくいレースだった。
ところが、紫苑SがGIIIになった以降だと、・・・
須田鷹雄
1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。