2022年10月30日(日) 18:00 8
3年連続で阪神芝内1400で行なわれる2歳牝馬の重賞。21年は1着ウォーターナビレラ(父シルバーステート)、2着ナムラクレア(母母父クリスエス)、3着ママコチャ(父クロフネ)、20年は1着メイケイエール(母はロベルト6×6)、2着オパールムーン(母はロベルト3×3)、3着ラヴケリー(母父シンボリクリスエス)と、母系にロベルトの血を引く馬が2年連続で1~3着を独占している。今年もロベルトの血には注意が必要だろう。ただし取り上げた5頭にはロベルトの血を引く馬はいない。
アロマデローサ
おなじみのバラ一族で、ローズバドやローゼンクロイツの姪で、ローズキングダムのイトコで、スタニングローズも近親。母ローズウィスパーはJRA3勝(全て芝2000)。3代母ロゼカラーはデイリー杯3歳S勝ち。母父ワークフォースはキングズベスト産駒の凱旋門賞馬。そこにキンシャサノキセキで、サンデーサイレンス3×4など父母相似配合になった。この牝系らしいミルリーフ的斬れは外回り向きだが、距離は1400がいい。舞台としては京王杯2歳Sのほうが合っているか。
距離◎ スピード○ 底力◎ コース○
クインズエルサ
ファインチョイスやアットウィルの姪で、母キャンディバローズはファンタジーS勝ち。母母アフレタータは早熟で軽快なスピードを伝える有能な繁殖だった。・・・
望田潤
競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo