2022年11月15日(火) 18:01 124
▲38年ぶりにした“あること”とは…?(c)netkeiba.com
先週の会津特別では、11番人気フチサンメルチャンで怒涛の追い込みを見せた小牧騎手。初の芝1200mでの見せ場十分の3着に、俄然楽しみが広がりました。そして今週は、取材ののっけから「いいネタがあるわ」と何やら含みを持たせて…。聞けば、38年ぶりに“あること”をしたという小牧騎手。はたして、その驚愕の内容とは
(取材・文:不破由妃子)
──先週は、ちょうど1年ぶりの福島参戦でしたね。
小牧 うん。今日はね、いいネタがあるわ。もちろん馬に関係することやけど、38年ぶりにやったことがあってね。さて、なんでしょう?
──38年ぶりとなると、デビュー前だから……寝藁を上げたとか
小牧 いやいや(苦笑)。デビューして37年やから、学校生以来のことをしたのは間違いないんやけど。なんかね、朝からすごく気持ちがよかった。
──降参です。教えてください…。
小牧 あのね、福島競馬場の障害を飛んだんですわ。土曜日の朝、ダンツキタイのスクーリングに乗ることになってね。初めてバンケットに行って、学校の授業以来、38年ぶりに障害を飛ばしたわ。
──えー! それはすごい。
小牧 バンケットだけ見せてくれたらいいっていう話だったので、障害を飛んだのは1回だけやけどね。
──どの障害を飛んだんですか?
小牧 バンケットの前のグリーンウォール(緑の人口素材で作られた障害)やね。それを飛んで、バンケットに向かいますやん。バンケットも初めて行ったけど、上って下って……怖かったねぇ。あの、なんともいえないフワッとする感覚、やっぱり気持ち悪かった(苦笑)。障害ジョッキーの気持ちが初めてわかったわ。
──そうでしたか。バンケットだけ見せて…ということは、本来は飛ぶつもりはなかったんですか?
小牧 そうやねん・・・
小牧太
1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。2024年には再度園田競馬へ復帰し、活躍中。史上初の挑戦を続ける。