2023年01月23日(月) 18:00 21
AJCCを制したノースブリッジ(C)netkeiba.com、撮影:下野雄規
3歳クラシックを展望するグループのスケジュールが大きく変化しているのと呼応するように、4歳以上の古馬陣の年間スケジュールも確実に変わっていることを改めて強く示す今年のアメリカJCCだった。
かつてこのGIIは、負担重量が58-59キロに増量されるトップホース(GI馬)の春のビッグレースに向けた始動戦の色彩が濃かった。だが、今年に限らず最近10年ばかりそういうエース級の出走はごく少なくなった。
今年の負担重量は昨年と変わり、「4歳牡馬56キロ。5歳以上馬57キロ」がベースとなったが、斤量1キロ増だったのは57キロの4歳牡馬ガイアフォース(父キタサンブラック)1頭だけ。この1年間にGIIを制したのはこの馬のみだった。したがって、まだビッグレースには手が届かないが、「今年こそは…」。飛躍を期す馬の対戦になった。
そういう意味では、・・・
柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。