2023年04月07日(金) 18:00 50
能力的にはリバティアイランドを認めざるをえない桜花賞だ。新馬・アルテミスSと阪神JFは展開的に全く異なる色彩のレースだが、両方で好走している以上認めざるをえない。なにかあるとしたら内枠からコース取りに苦心した場合だろう。あるいは、上がりが速いにしてもかかるにしても極端すぎる展開になった場合。
無難な軸は正直この馬だと思うが、人気になる以上この馬自身に期待値の高い馬券を生み出す力はないわけで、レースと馬券を別に考えてこの馬以外の突破口を探す必要もある。
シンリョクカは危うく除外のところからフィールドに滑り込んだ。阪神JFが人気薄での好走だったので、今回が真価を問うレースになる。サトノダイヤモンド産駒はやや晩成傾向があるように見えるので、その点には期待できる。・・・
須田鷹雄
1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。