2023年04月10日(月) 18:00 34
桜花賞を制したリバティアイランド(c)netkeiba.com
リバティアイランド(父ドゥラメンテ)の衝撃の桜花賞だった。鋭い切れ味で上回ったというより、ゴール前の大きなストライドにはまだ余力さえ思わせ、迫力のスケールでライバルをねじ伏せる文字通りの完勝だった。
上がり34秒5で巻き返すように伸びた2着コナコースト(父キタサンブラック)も、34秒1で伸びて、残り1ハロンでは勝ったかと思わせたペリファーニア(父モーリス)も決して鈍ったわけではない。それをただ1頭だけ、馬場の中央に出して差し切ったリバティアイランドの後半3ハロンは「32秒9」。見た目以上に飛び抜けていた。
高速馬場の桜花賞では、2021年にソダシが1分31秒1の快レコードを樹立し、後方から追い込んだ2着サトノレイナスが上がり32秒9を記録している。
ただ、2021年の芝コンディションは今回と同じ古馬2勝クラスの1600mが1分32秒2であり(今年は1分33秒7)、同じ3歳牝馬の「忘れな草賞2000m」が・・・
柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。