2023年04月11日(火) 18:00
▲昨年はジオグリフが勝利(撮影:下野雄規)
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今開催、Bコースに替わって以降の中山芝は開催4日間のうち前日から当日にかけて降雨があった先週土曜以外の3日間は標準的な馬場コンディション。どの開催日も馬場による偏りは特にみられなかった。
皐月賞は路盤が改修された2015年以降、馬場コンディションによって傾向が異なっている。馬場コンディション「軽い〜標準」の間で行われた2015年、2016年、2017年、2019年の4回では3着内に好走した12頭のうち最初のコーナーを3番手以内で通過していた馬が2頭しかいない。対して、二桁位置取り馬が4連対。直線が短いコースながら末脚の要求度が高い。末脚の要求度が高いのはJRAの芝中距離では主流の傾向。バイアスが少なく、実力が反映されやすい。
2017年は3連単の配当こそ100万超えだったが、実力判定が間違っていただけ。1着のアルアインと2着のペルシアンナイトは後にもGI勝ち。3着のダンビュライトも後にGIIを2勝。今振り返れば人気が間違っていたレース。
「軽い〜標準」で行われた皐月賞では後のGIでも好走できる馬を見抜けば当たる可能性は高い。臨戦過程が多様化している現在の3歳重賞は、真の実力をこの時点で見極めるのがわかりにくくなっているだけだ。
一方、重い馬場ではバイアスが出る。馬場コンディション「稍重い〜重い」の間で行わた2018年、2020年、2021年、2022年の4回では4番人気以下で連対した4頭全てが最初のコーナーを5番手以内で通過。連対した8頭のうち上がり3位以内だった馬は3頭しかおらず、直線で脚を脚を使うのが難しい状況。
今週末は不安定な天気予報。先週をみる限り、基本的には標準程度の馬場コンディションで行えそうだが、雨量次第では「稍重い〜重い」の馬場コンディションになることも考慮する必要がある。
現時点では標準的な馬場コンディションで行われることを想定し、雨が降って重めの馬場コンディションになった際にも対応可能な馬を推奨する。・・・
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馬場虎太郎
トラックバイアス(馬場の偏り)を利用した馬券術を用いる馬場分析のプロフェッショナル。JRA発表の馬場状態ではなく独自の指標(※)を用いて真の馬場適性を分析、またパトロールビデオと綿密なデータ分析によって「トラックバイアスの不利」を受けた馬を導き出す。 ※「軽い」「稍軽い」「標準」「稍重い」「重い」の5段階で馬場状態を評価
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