2023年05月24日(水) 18:03
▲内田博幸騎手と藤岡佑介騎手の対談がスタート(撮影:下野雄規)
5月7日に行われたNHKマイルCをシャンパンカラーとのコンビで制し、2018年のフェブラリーS(ノンコノユメ)以来のGI制覇を達成した内田博幸騎手がゲストで登場!
当日、佑介騎手は新潟で騎乗していましたが、レースを見ていた騎手仲間たちから「内田さんコール」が起こるなど、内田騎手の人柄が表れるようなシーンだったそう。
NHKマイルC制覇の喜びと、デビュー34年目(中央移籍後15年目)となった今のやりがいについて語っていただきました。
(取材・構成=不破由妃子)
佑介 内田さん、NHKマイルC優勝、おめでとうございます!
内田 ありがとうございます。
佑介 僕、あの日は新潟で乗っていて、ジョッキーたちみんなでレースを見ていたんですけど、残り1ハロンくらいから「内田さんコール」の大合唱でしたよ。「行け! 内田さん!」という声が7割、残り3割はなぜか「ピンクカメオ! ピンクカメオ!」って(笑)。
内田 アハハハ!
佑介 やっぱり被るものがあったんでしょうね。
▲内田博幸騎手とのコンビでNHKマイルCを制したピンクカメオ(撮影:下野雄規)
──雨の稍重という舞台設定も同じでしたし。
内田 そんなに後輩の子たちに応援してもらえるなんて。本当にうれしいですね。
──なにしろ7割が「内田さん!」で、3割が「ピンクカメオ!」。結局、10割が内田さんへの声援という。
佑介 そういうことです。みんな本当にめっちゃ応援していました。
内田 ありがたい…。本当にうれしいです。
──改めてレースを振り返っていただけますか?
内田 スタートは出たんですけど、ちょっと二の脚がつかなくて。それでポジションが後ろになってしまって、自分が描いていたレース内容とは違った形になりました。
でも、天候もそうだし、ペースもそうですが、すべての運が向いたというか。あの馬場のなかでちょっと速いんじゃないかなと思うくらいのペースだったので、逆にこの位置でいいのかもしれないと。道中は、そんなことを考えながらレースをしていました。
佑介 直線半ばの時点でも、余裕がありましたよね。
内田 4コーナーの手前から少しずつ前目に進出しながら距離を計っていたんだけど・・・
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JRAジョッキーの藤岡佑介がホスト役となり、騎手仲間や調教師、厩舎スタッフなど、ホースマンの本音に斬り込む対談企画。関係者からの人望も厚い藤岡佑介が、毎月ゲストの素顔や新たな一面をグイグイ引き出し、“ここでしか読めない”深い競馬トークを繰り広げます。
藤岡佑介
1986年3月17日、滋賀県生まれ。父・健一はJRAの調教師、弟・康太もJRAジョッキーという競馬一家。2004年にデビュー。同期は川田将雅、吉田隼人、津村明秀ら。同年に35勝を挙げJRA賞最多勝利新人騎手を獲得。2005年、アズマサンダースで京都牝馬Sを勝利し重賞初制覇。2013年の長期フランス遠征で、海外初勝利をマーク。2018年には、ケイアイノーテックでNHKマイルCに勝利。GI初制覇を飾った。
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