2023年06月23日(金) 12:00
先週のユニコーンSは、ペリエールの強さが際立つものでしたし、改めてルメール騎手の拳の柔軟さも感じる1戦でした。
これまでは少しハミを噛むところもあり、距離に関してもマイルはギリギリと思っていましたが、それを感じさせないレース振りでの圧勝劇。
もちろん、このペリエールに限ったことではないのですが、これまでも少し折り合い面の難しいタイプの馬にルメール騎手が乗った際、道中の折り合いはもちろんのこと、馬の頭の位置が違うように見受けられ、道中、体力を温存できる運びに。
特に阪神大賞典や春の天皇賞でのジャスティンパレスや、負けはしましたがアリストテレスでの菊花賞など、距離が延びる中での初コンビで、それをやってのけてしまうのですから、巧みの一言。恐れ入りました。
さて今週は春のGIを締めくくる宝塚記念となります。
中心は何と言ってもイクイノックスでしょう。
前走のドバイでは、ハナに立つ競馬でしたが、あれはムリにハナに立ったのではなく、イクイノックスのポテンシャルとリズムを大切にした背景に加え、仮に逃げる形をとっても、次走以降の競馬でも折り合える自信があっての判断だったように思えます。
ただ1点、個人的には有馬記念前の方が写真で見せる馬の雰囲気や追いきりでの動きは好きで、海外帰りの影響もあるのかな? と思えるところも。とは言え、能力が桁違いに抜けた馬。
過去の名馬を振り返ってもそうですが、走る馬は抜群の仕上げでなくても普通で大丈夫。しかも鞍上はルメール騎手。今回も、どんな走りでゴール板を駆け抜けるのか? 注目です。
あと気になるのは、枠と追いきりの動きからボッケリーニ。
阪神の2200m、良馬場であれば先行または好位のインで上手く立ち回れる馬がいいように思え、その点からボッケリーニは気になります。またキンカメの仔は根性があり古馬になってからも崩れないイメージ。
また先行という意味ではドゥラエレーデとアスクビクターモア。そこにポテンシャルの高いジャスティンパレスやヴェラアズール、そして追いきりの動きが抜群なスルーセブンシーズをどう絡めようか? 悩み中です。
それでは皆さん、また来週お目にかかりましょう。ホソジュンでしたぁ。
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細江純子
愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。
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