2023年07月05日(水) 18:00
先週から開幕した福島と中京。初日は雨の影響を受ける馬場となりましたが、2日目のメインはどちらも良馬場でレースが行われています。馬場が乾いたから、というよりも初日から逃げ先行有利な中京。そして、福島もそれに近いレース傾向を受けます。そう思うと、今年の七夕賞は前に行く組を評価すべきなのかもしれませんが、これが芝2000mの古馬重賞となれば、話は別物かもしれません。
中京ダートに関しては差しが決まる印象がありましたが、こちらは逆に雨が降ってどうなるのか。2019年のプロキオンSは稍重の馬場で前半3Fが33.3秒。レース上がりは36.9秒要していますが、道中3番手にいたアルクトスが優勝。これは後に南部杯を連覇するほどの馬だったからこその押し切り、だったような気がしますし、雨が降っても後ろが届くのが今の中京かもしれません。
【七夕賞/フェーングロッテン】
先週の1週前追い切り。CWはいつものパターンではありましたが、古馬1勝クラスを追走して遅れ。前走からレース間隔はあいていませんが、ちょっと物足りないかなあと思ったのが正直な印象でした。そこでここ2走の1週前追い切りと比較してみると、金鯱賞の時は同じ相手に先行して先着。前走は単走でした。もともと前受けする馬だから追走で遅れたのかなという解釈はできると思います。
ちなみに同時期だと、昨年のラジオNIKKEI賞を勝った時との比較ができますが、この時はCWで単走。当時と同じようにラスト1Fは11秒前半だからいいのかなとひとまずの判定。あとは最終追い切り。ここ2走は4F目が11秒台のラップでしたが、これが12.3秒。ちょっと物足りなさは残るという印象はあります。
物足りない調教内容だったフェーングロッテン(7月4日撮影)
【七夕賞/セイウンハーデス】
3歳時は着順に大きな上下動がある馬という印象でしたが、4歳初戦の3勝クラスで控える競馬ができるとあっさりと勝ちます。以前ならその後の新潟大賞典で崩れることもあったと思いますが、逃げてあわやの2着。不良馬場が味方した、という判定もできるかもしれませんが、ようやく能力の高いところを安定して発揮できるようになった気がします。・・・
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井内利彰
調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ
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