2023年07月11日(火) 18:02 145
▲ユーザー質問2本立て(撮影:桂伸也)
まずは、先日マイネルモーントとのコンビで制した1勝クラスについて振り返ります。休養明けで約半年ぶりの実戦となりましたが、ミルコ騎手が乗った瞬間から確かな成長を感じたそう。
後半では、若さを保つ秘訣についての質問をご紹介。美容ケアを拒む頑固なミルコ騎手が、奥さんに怒られながらも絶対にやめない強いこだわりとは…?
(取材・構成=森カオル)
ミルコ あの馬はめちゃめちゃ強いよ! すごい脚を使った新馬戦のときから、「これはもう、間違いなく走るな」と思ってました。だから、次につながるように中団で我慢させたりして育ててきたけど、2戦目はけっこうイライラしていて、まだ馬が幼かったね。でも、このあいだはやっと上手に我慢できて、いい勝ち方をしてくれましたね。ホントにとってもいい馬です。
▲6月18日の東京7Rを勝利したマイネルモーント(撮影:下野雄規)
──デビュー戦の回顧では、「ボーッとしているかと思ったら、急にテンションが高くなったり」など、精神面での幼さを指摘されていましたが、休養を挟んで、そのあたりにも変化があった?
ミルコ ありました。この前は久々だったから、「もしかしてイレ込んで大変かも…」と心配していたけど、全然そんなことなかった。乗った瞬間から変わったなと思ったし、キャンターに下ろしたときも落ち着いていて、とってもスムーズだった。大人になったし、やっぱり僕のことをわかってるなって。
──ミルコさんのことをわかっていると感じたんですか?
ミルコ そう。あの馬は絶対に僕のことわかってる。すごく賢い馬です。これからとってもいい馬になると思う。楽しみな馬ですね。
▲「絶対に僕のことをわかってる」返し馬に向かうマイネルモーント(ユーザー提供:淳。さん)
ミルコ ないない、まったくない。なーんにもしてません(笑)。確かに、今はそんなに変わってないかもしれないけど、たぶん50歳になったら急にオジサンになると思う。わからないけど、そんな気がする(笑)。でも、変わらないねって言われるのはうれしいです、とっても。
──今は本当に自然体なんですね。
ミルコ そうです。もしかして、イライラして動き回っているのがいいのかも(笑)。
──イライラが若さを保つ秘訣!?
ミルコ たぶんそうだと思う。ずーっと動いているから。あとね・・・
ミルコ・デムーロ
1979年1月11日、イタリア生まれ。弟のクリスチャン・デムーロはイタリアのジョッキー。1997年から4年連続でイタリアリーディング。1999年に初来日。2003年、ネオユニヴァースの皐月賞でJRAGI初制覇。続くダービーも制し、外国人ジョッキー初の東京優駿制覇。2015年3月1日付けでJRAジョッキーに。