2023年07月16日(日) 18:00
2019年以来、4年ぶりに中京で行われる中京記念。最近の中京芝1600の古馬混合重賞、21〜23年の京都金杯の結果をみると、キングマンボ(イルーシヴパンサー、ザダル、ケイデンスコール、エアロロノア、ダイワキャグニー、カイザーミノル)とトニービン(イルーシヴパンサー、ケイデンスコール、ピースワンパラディ)の血をもつ馬の活躍が目立つ。取り上げた5頭では、アナゴサンが母父キングカメハメハ、ダノンスコーピオンが父ロードカナロア、ホウオウアマゾンが父キングカメハメハ。(解説:望田潤)
アドマイヤビルゴ
サトノソロモンの全弟で、母イルーシヴウェーヴは仏1000ギニー馬。3代母エコーズはコリーダ賞(仏G3・芝2100m)勝ち馬で孫にイッテツがいる。母父イルーシヴシティはモルニ賞(仏G1・芝1200m)に勝ったゴーンウエスト系。母父ゴーンウエスト系のディープ産駒だからケイアイノーテックを少し長めにしたようなイメージの馬で、大箱ワンターン向きで今は1800がベスト距離か。マイル戦も悪くないが、スローをフワッと先行流れ込みたい。
距離○ スピード○ 底力○ コース◎
アナゴサン
近親にアムステルダムS(米G2・ダ6.5F)3着エルニーノやウォーターエデンなどがおり、牝祖ハーバースプリングズはBCジュヴェナイルのボストンハーバーの母。父ミッキーアイルはマイルGIを2勝しメイケイエールやナムラクレアなどを出している。ミッキーアイル×キングカメハメハはシャーレイポピーやショウリュウレーヴと同じ。ミッキーアイル牡駒はパワーが勝ったタイプが多く専らダートで走るが、本馬も馬場が渋ったほうが狙い目は増すか。
距離○ スピード○ 底力○ コース◎・・・
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望田潤
競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo
プロフィール
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