2023年09月10日(日) 18:00 16
2021~23年は中京芝2000で行われたローズSだが、今年は4年ぶりに阪神芝外1800での施行。同コースで行われた2017~19年の3年間を振り返ると、ビーチサンバ(19年6人気2着、父クロフネ)、ラテュロス(18年13人気3着、母父タッチゴールド)、カワキタエンカ(17年6人気2着、母父クロフネ)と、デピュティミニスター系の血を引く馬が毎年穴になっている。取り上げた5頭では、母母父フレンチデピュティのラヴェルがデピュティミニスターの血を引く。(解説:望田潤)
コンクシェル
マリーナやシンシアウィッシュの全妹で、近親にロッキンジS(英G1・芝8F)のベラードやアベイドロンシャン賞(仏G1・芝1000m)のキステナなどが出る牝系。母系にガリレオが入るキズナ産駒は、バスラットレオンやキャリックアリードなどJRA出走12頭中6頭が3勝以上。よく走っている。配合どおりソングラインを重厚にしたような馬だが、母系にオリオールの血が入るので馬群はダメなようで、逃げに転じるといずれも楽勝で2連勝。ここも先手なら怖い。
距離◎ スピード○ 底力◎ コース○
ソーダズリング
マジックキャッスル、ソーヴァリアント、ソーグリッタリングの3/4妹で、母ソーマジックはアネモネSに勝ち桜花賞3着。母母スーアは伊1000ギニー(伊G2・芝1600m)勝ち。・・・
望田潤
競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo