2023年09月15日(金) 12:00
9月に入り、クーラーなしでも眠れる夜になったと安心していると、日中は再び夏を感じさせることも。
先週の日曜日も、中山競馬場はかなりの暑さで、パドックでは少々だらけ気味の馬や、だんだんと集中力を欠いてしまう仔もチラホラ。
またレース前、1番心配になったのは人気馬インダストリア。返し馬にでた瞬間、「今日は僕、走りません」といった感じに映り、フジテレビ「みんなのKEIBA」の中継中にも、「大丈夫かな? 心配になります」とコメントしたのですが、その嫌な予感が的中。完全に走ることに対して後ろ向きだった印象。
逆にパドックから徐々に気合がのり、良い返し馬をしていたのがソウルラッシュ。
完全に2頭の違いはレース前にでていましたし、暑い日の返し馬は特に重要だと改めて感じました。というのも在厩期間が長いトレセン時代、ベテラン厩務員さん方の取材を中心に行っていた時、「夏の暑い時、パドックまでは大丈夫だけど、返し馬にでたとたん、萎える馬がいる。馬場の照り返しやレースが始まることを分かるから、気持ち的な面がもろにでるのかな…」と話されており、今回においてはその言葉が思い出されるインダストリアの返し馬でした。
馬券の購入的に返し馬を見てからだと締め切り時間ギリギリとなっていまいますが、まだまだ暑い日が続くだけに、可能ならば返し馬チェックはオススメです。
さて今週はラスト1冠に向けての戦いローズSとなります。
現時点での注目は、キャリア3戦のみではありますが、ブライトジュエリー。
2戦目が初輸送競馬の重賞で3着。しかも前半は折り合い面に気を配りながらに加え内枠で少し窮屈さもあり踏み遅れたところもあったように映りました。
そして前走においては、さすが川田騎手といったポジショニングでの道中でしたし、最後は馬群から抜け出しての勝利と、勝負根性強さも感じさせる走りでした。
また追いきりの動きにもパワフルさがあり、今回のメンバーとの追いきり比較においても、最も力強く映りました。
そして距離が1800mになることでデビュー時の2戦よりも鮫島騎手にとっても前半部分における折り合い面が気持ち的にラクになりそうでプラスに思えます。
もちろんルメール騎手のブレイディヴェーグや前々で運びそうなコンクシェル、デビューから体重が増え続けているココナッツブラウンなども気になりますが、馬券的な妙味も考えてブライトジュエリーを軸に考えようと現時点では思っています。
それでは皆さん、また次週お目にかかりましょう。ホソジュンでしたぁ。
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細江純子
愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。
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