馬産地・北海道で感じること

2023年09月22日(金) 12:00

先週の競馬、そして今週

 今週も1週間が目まぐるしい勢いでした。

 と言うのも、火曜日・水曜日は浦和競馬へ。そして木曜からはロケで北海道にお邪魔をし、種牡馬や、種牡馬たちが仔馬時代を過ごした場所や人に会い、お話を伺ってきたのですが、中でも幼少期時代における牧場関係者の方々の愛馬に対する日々の深い眼差しには、本当に胸に響くものがありました。

 先月も2度、門別競馬場へお邪魔をしましたが、競馬の原点である馬産地に来ると、ここでしか感じられないことや味わえない風景があり、いろんな意味で心が洗われます。

 今回のロケのインタビュー映像を是非皆さんにもお届けしたいのですが、まだ情報解禁前とのことですので、OKが出ましたらお伝えします。

 さて先週のローズSですが、マスクトディーヴァの勝ち方が衝撃的でしたし、2着になったブレイディヴェーグもゲートの課題を残しつつも、ポテンシャルの高さを感じさせる走り。そして私が期待をしていたブライトジュエリーは15着という結果に…。レースを見ていてスタートで遅れた時点で厳しさを感じましたが、初の右回りというのも影響したのか? 外にはっていたとのこと。残念でした…。

 そして月曜日に行われたセントライト記念ですが、1・2着馬は枠の差もあってのものでしたが、勝ち馬のレーベンスティールにおいては、さすがモレイラ騎手といった無駄のない道中の運び。シビレマシタ。

 またソールオリエンスに関しても、負けはしましたが、最後もしっかりと脚をつかっていましたし、コーナリングにおいても軸が春とは違って映り、次に繋がる内容。体重こそ変わっていませんでしたが、体幹がしっかりとしてきているのでしょう。次が楽しみです。

 さぁ今週は神戸新聞杯となりますが、人気の中心はダービー3着馬のハーツコンチェルトとなりそうですね。

 デビュー時は父譲りのトモのユルサが感じられましたが、日本ダービーの時は、その中でも1番ネジがしまった印象でした。栗東で行われた最終追いきりですが、個人的にはここを叩かれて次、良くなるのかな? とも思いますので、ここでどんな走りを見せるのか? 内容に注目します。

 そんな中、馬体面で成長力を感じるのがサトノグランツ。春時点ではズンドウっぽい印象でしたが、今回はメリハリのある馬体に変化。

 厩舎的にも馬の成長力に沿って仕上げるだけに、夏を越しての変わり身は十二分にあると思えます。買い目や印は枠も考慮し、もう少し考えての結論にします。

 それでは皆さん、また次週、お目にかかりましょう。ホソジュンでしたぁ。

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細江純子

愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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