先週の競馬、そして今週

2023年10月13日(金) 12:00

ここも通過点な気が

 先週の毎日王冠、全てにおいて驚きの結果に…。皆さんは、どうお感じになられましたか?

 開幕週ではありましたがスローの展開となりましたね。レース前、個人的にはバビットの内田博幸騎手がハナを主張すると思われたところ、ウインカーネリアンの三浦騎手が先手に。この時点で内田騎手が2番手となり、ペースが落ち着くことが想定され、自分の想像とは違う展開に…。

 結論から言うと、内目の枠と操縦性の高さを武器としたエルトンバローズが距離ロスなく立ち回っての勝利。また馬自身も今回、2度目の左まわりでしたが、中京の時とは違い、もたれることのない走りでしたし、鞍上の西村騎手は、ここ最近、連続しての騎乗となった馬たちのパフォーマンスを最大限に生かす騎乗振り。若き人馬共にお見事でした。

 一方、2着となったソングラインですが、パドックでは落ち着いており、良い雰囲気に感じましたが、返し馬やレース振りから、ソングラインという馬は、レース当日、もう少しピリッとしている方が、いいのかもしれないと思えました。とは言え、次が目標ですし、直線では進路を探す場面もありながらの2着。底力を感じる一戦でもありました。

 さぁ今週末は4年振りに京都で行われる秋華賞となります。

 京都内回り2000mは、器用に立ち回れて一瞬の脚がある馬が魅力的。それでドンピシャにはまったのが2008年2枠4番11番人気のブラックエンブレムでした。あれから15年とは…。それ以降は比較的、人気馬が堅実に好走していますし、今年においては1頭抜けた存在の馬もおり馬券的に大きな夢は見ず、堅実にリバティアイランド中心で考えた方がいいように思えます。

 オークス以降、信楽に放牧に出され、牧場では春の疲れをとると共に、素材の良さを削がないように成長を促しての調整。

 休み明けを心配する声もありますが、これまでも厩舎での期間よりも牧場での時間の方が長く、桜花賞前においては、「既に折り合い面は大丈夫なので、今ならばオークス仕様になっている」と牧場関係者が話していた通りの内容。最終追いきりも、もったまま、いや少し抑え気味と思われる中で11.7。仮に最内枠に入ったら…少し心配とはなりますが、それでも絶対的なポテンシャルで、ここも通過点とする走りが期待できると思っています。

 相手ですが枠がでてから内目の枠を引き当てた馬を中心に選択したいと考えています。

 それでは皆さん、また次週お目にかかりましょう。ホソジュンでしたぁ。

netkeibaアプリで続きを読む

このまま続きを読む

バックナンバーを見る

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

細江純子

愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

関連情報

新着コラム

コラムを探す