【富士S予想】GIIに格上げされGIと直結するレースに 近2年はロードカナロア産駒が大活躍

2023年10月15日(日) 18:00

 20年からGIIに格上げされた東京芝マイル重賞。20年勝ち馬ヴァンドギャルドは翌年のドバイターフ2着、21年勝ち馬ソングラインはその後マイルGIを3勝、22年勝ち馬セリフォスは次走マイルCSも快勝。格上げされただけのことはあるというか、いきなりGIにつながるレースになった。血統的にはロードカナロア産駒がここ2年で[0-1-2-1]、ダノンスコーピオン2人気3着、サトノウィザード9人気2着、タイムトゥヘヴン10人気3着と穴にもなっている。エターナルタイムとダノンタッチダウンにとっては後押しとなるデータ。(解説:望田潤)

イルーシヴパンサー

 ダイレクトキャッチやステラロッサの甥で、キタノインパクトのイトコで、母イルーシヴキャットはJRA2勝。母母レッドキャットはジェニーワイリーS(米G3・芝8.5F)3着。母母父ストームキャットのマイラーっぽさが強く、2歳時から素質の片りんは見せていたが、古馬になって本格化し京都金杯、東京新聞杯とマイル重賞を2勝。東京マイルは実績十分だが、前走安田記念は時計と上がりが速すぎた。前後半47秒台-45秒台ぐらいで差し届くレースなら。

距離◎ スピード○ 底力○ コース◎

エターナルタイム

 クロノメーターの甥で、母マジックタイムはダービー卿CT勝ち馬。母母タイムウィルテルはフローラS2着で、ゲシュタルトやクリスザブレイヴも同牝系。ロードカナロア×ハーツクライはケイデンスコール、トロワゼトワル、ヴァルディゼールなどが出た有力ニックス。本馬はヌレイエフ≒サドラーズウェルズの3/4同血クロスも光る。母譲りのパワーも感じさせる走りで、東京で速い脚を要求されすぎるとどうかだが、いずれ重賞は勝てそうな馬だ。

距離◎ スピード○ 底力◎ コース◎

シャンパンカラー・・・

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望田潤

競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

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