2023年10月24日(火) 18:02
▲ミルコ騎手がアメリカンスタイルで乗る理由は?(撮影:下野雄規)
今週は出身のイタリアに関連するユーザー質問を2つお届け!まずはミルコ騎手がアメリカンスタイルで騎乗する理由について。そこには同じ欧州でもイングランドやフランスとは違うイタリアの競馬文化も影響しているそう。
2つ目の質問は『一目でイタリア人と分かるかどうか』について。最近の京都は外国人観光客が増えていますが、そのなかにいる同郷の旅行者を見分ける方法とは…?
(取材・構成=森カオル)
ミルコ 同じヨーロッパでも、イタリアはイングランドやフランスとは全然違う乗り方ですね。最近はちょっと混ぜていて、日本みたいにみんないろいろな乗り方をしているけど。若い人たちは、キーレン・ファロンとかライアン・ムーアの真似をしたりしてます。でも、もともとイタリアは日本の乗り方に近かった。それほど動かないし、それほどブレない。
──ブレる、ブレないというのは、膝から下の動きのことですか?
ミルコ そうです。ブレたとしても、ちょっとだけだった。でも、アメリカの乗り方は、まったくブレない。大げさに言うと、動いているのは腕だけで、背中も真っ直ぐで動かない。ムチの持ち替えがすごく速いところも含め、僕、そういうアメリカンスタイルがすごく好きだった。なんか風を切るような乗り方というか、見た目で動いているのは腕だけだから、ブレないしバランスがズレない。
──アメリカに乗りに行って、実際に自分の目で見て影響を受けた。
ミルコ カッコいいなと思った。これは間違いない、これがいいと。フラットでスピードの競馬のアメリカだからできる乗り方だけど、僕には100%合ってますね。もちろん、イングランドで乗っていたときは、馬によっては僕もちょっと身体が動きました。だって、ズブい馬とか、身体を使わないと動かないから。そうやっていろいろやってみたけど、アメリカンスタイル以外、僕の場合は中途半端な感じ。
──基本的にブレないスタイルですよね、ミルコさんは。
ミルコ そうですけど、馬次第ですね。たまにお尻で押さないと動かない馬もいる。本当はしたくないけど。
──イギリスやフランスで乗るときは、鐙の長さも変えていた?・・・
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ミルコ・デムーロ
1979年1月11日、イタリア生まれ。弟のクリスチャン・デムーロはイタリアのジョッキー。1997年から4年連続でイタリアリーディング。1999年に初来日。2003年、ネオユニヴァースの皐月賞でJRAGI初制覇。続くダービーも制し、外国人ジョッキー初の東京優駿制覇。2015年3月1日付けでJRAジョッキーに。
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