アプリ限定 2023年11月15日(水) 12:00
こちらのコラムでは、俺プロ出身の奇才・のれん氏が当週の重賞注目馬を公開。ただ強いというだけでなく、馬券で期待値がとれそうな「妙味ある馬」を紹介していただきます。
今週のれん氏が注目したのは、京都競馬場で行われるマイルチャンピオンシップ(GI)。実力派の見解を、ぜひ予想の参考にお役立てください!
先週のエリザベス女王杯に続き、4年ぶりに京都外回りコースに戻ってきたマイルCS。1600mも他の距離と同じく坂を下り始める残り800mからペースアップするのが特徴で、他場の1600mよりも中間でペースが緩みやすい。ペースが緩みやすい=距離短縮馬がペースに対応しやすいということにつながるので、芝1600mの中でも距離短縮馬の回収率が一番高いのがこの京都外回りコース。
その中でも前走で先行していた馬の成績は非常に優秀。これは直線が平坦なコースなので、距離短縮ローテでも無理なくポジションを取れるだけの脚を見せている馬というのがこのコースに合っているということだと推測。
また、以前京都でこのレースが行われていた際には、安田記念とのリンク性の低さがポイントとして挙げられているのをよく目にした。実際09年から19年の間、安田記念3着以内だった馬の同年マイルCSの成績を見ると[2-1-1-13]で複勝回収率42%とかなり低調。これは安田記念が道中で緩まず流れるマイル戦らしいレースが繰り広げられていたのに対し、マイルCSは上述したようにコース形態上ペースが中間で緩むため、異なる適性を求められたというのが大きな要因だろう。
では京都に開催が戻る今年も安田記念で好走した馬は危ないか、と言われるとそうは思っていない。
その根拠としては、ちょうど京都競馬場が改修に入った後の2020年頃から東京芝コースは時計が速くても物理的なポジションより直線の伸びが重要な馬場になったことが挙げられる。当然ジョッキーも馬場を見て最適な騎乗をしようとするので直線まで脚を溜めるジョッキーが増え、それによってレースにおける上がりの比率が高まり、特にここ2年は中間でやや緩んでいてレースの質が中距離に近づいてきていると感じる。
また近4年の安田記念は馬券になった馬で一番前につけていたのが今年初角4番手のセリフォスで、勝ち馬はすべて初角8番手以下と明確に差し有利の傾向。
同年マイルCSで安田記念馬券外から巻き返した馬を見ると、2020年初角3番手のアドマイヤマーズ、2022年初角2番手のダノンザキッド、2022年初角10番手のセリフォスと、勝ち馬から0.1秒差の4着だったセリフォスを除けばすべて前で競馬していた。
直線坂がない京都1600mではもう少し前に比重が行くと考えられ、安田記念で前に行って粘ったセリフォスは信頼度が高い人気馬と言えそう。
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のれん
人気落ちを狙い、買い時を逃さない俺プロ出身の人気予想家。本格的に競馬予想を始めてから僅か3年で年間回収率115%を達成し、2021年11月にウマい馬券でデビューを果たした。馬場や枠順はもちろん、血統・馬体・走法などから見る適性も重要視しており、その実力には現在活躍中のプロ予想家たちも絶賛している。
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