2023年11月28日(火) 18:01
▲先週日曜にデビューしたヤルキゲンキフトシ(C)netkeiba.com
先週日曜日の京都6Rで初戦を迎えたヤルキゲンキフトシでしたが、徐々にポジションを下げる形になり、13着に終わりました。「芝の走りも悪くなかったけど、やっぱりダートのほうがいいかも」と小牧騎手。一度使ってのダート替わりで変わり身に期待です!
このほか、ユーザーからの質問をふたつピックアップ。最近多いスタートでの落馬について、自身の経験を踏まえた対策を語ってくれました。
(取材・文=不破由妃子)
──ヤルキゲンキフトシの初戦は13着(11月26日・京都6R・芝1800m)。やはり芝を選んだんですね。
小牧 4Rのダートは除外になったんですわ。1頭2頭の除外だったのに、そこに入ってしまった。まぁ一度芝を使ってみるのもいいかなと思っていたし、芝の走りも思ったより悪くなかったけど、やっぱりダートのほうがいいかもしれん。スタートはよかったけど、行けなかったもんね。
──途中から徐々に下がってしまうような形でしたね。
小牧 うん。位置取りがだんだん悪くなってしまって。途中まではいい感じでついて行けたし、走り自体はよかったけどね。とりあえず、やっぱりまだ太いですわ。そのぶん、変わり身がありそうやけど、現状、坂路の走りがもうひとつやねん。最後がもうひとつ時計が詰まってこない。下(CW)の走りはいいんやけどなぁ。
──それはどういう原因が考えられるんですか?
小牧 まだトモに力がついていないんでしょうね。ワンダーブレットと併せたんやけど、全然ついていけんかった。
──ワンダーブレットは先週おっしゃっていた通り、兵庫の笹田知宏騎手が騎乗して11着(11月26日・京都7R・3歳上2勝クラス・ダ1800m)。
小牧 残念やったね。数字上は減っていなかったけど、今回は体もスッキリして、具合もいつも以上によかった。走るんちゃうかなと思いながら見ていたから、ちょっとガックリや。でもまぁ、違うジョッキーが乗るというのもたまにはいいなと思いながら。客観的に見られるからね。
──これまでのワンダーブレットを思い出すと、4コーナーでいい位置にいられるかどうかがカギなのかなと思ったり。
小牧 なんせ被されたりしたらダメやね。怖がりやねん、ホント。年内もう一度くらいは使えるやろうから、改めて頑張りますわ。そういえば、2歳のグランディーヴァがそろそろ入ってきそうやね。
──ガンバルフトシ、ヤルキゲンキフトシに続く、伊藤永二郎オーナーの第3弾ですね。
小牧 うん。インカンテーション産駒ってめずらしいから、ちょっと楽しみにしてるんやけど。インカンテーションには、僕も乗ったことがあるしね。
──2013年の御嶽特別ですね。
小牧 そうそう。スタートで躓いて最後方からになってしまったんやけど、直線はすごい脚を使って3着まできてくれたから、いいイメージがある。昨日、もうだいぶ仕上がってるって聞いたから、早く乗ってみたいね。
──では、ユーザーからの質問をふたつほど。「最近、スタートでの落馬が多いような気がします。小牧騎手も経験があると思いますが、躓かないようにする方法ってあるんですか?」
小牧 僕も何回も落ちてるよ。それこそ、さっき話したインカンテーションでも躓いたし。躓かないようにするためにはね・・・
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小牧太
1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。2024年には再度園田競馬へ復帰し、活躍中。史上初の挑戦を続ける。
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