2006年06月14日(水) 23:52
いよいよ夏競馬、話題は何と言っても新しいクラス分けです。3歳と古馬の混合戦が始まると必ず言われてきたのが、“4歳の降級馬を狙え”でした。
では、この格言は今年も生きているのかですが、新しく始まるクラス分けでは、収得賞金をまず新しい基準に設定し直すことからスタートするので、この点は従来と変わっていません。つまり、それまでの収得賞金を2分の1にして、これを基に「3歳以上○○○万円下」と再編成するので、当然そこには降級馬が出てきます。
3歳と4歳とでは、これまでの傾向からも4歳降級馬の方が有利です。太刀打ちできる3歳馬は、余程素質のあるもの、ないしは何かの事情で走ることが出来なかったものでしょう。
“混合戦は4歳降級馬をマークせよ”は、変わらず生きているということです。
問題はその先です。収得賞金に新しい加算システムを導入することで、勝てば必ず昇級させられます。今までのように、勝ち得ということは無くなりました。
新馬、未勝利を勝つと、収得賞金400万がついて3歳以上500万下にランクされ、次に500万下戦を勝つと収得賞金に今度は500万が追加され900万になり、3歳以上1000万下にランクされます。
さらに1000万下戦を勝つと、収得賞金に600万が加算され1500万となり、3歳以上1600万下に昇級させられます。
そして、1600万下戦を勝つと900万が加算されオープン入りとなり、この先は本賞金の2分の1が加算されて、その馬の全収得賞金として計算されていきます。
とにかく、勝てば必ず昇級するということですから、これまで以上に昇級後そのクラスで通用するかの判定を、シビアにやらなければなりません。条件戦を勝った馬の次をどう考えるか、これが最大のポイントです。
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長岡一也
ラジオたんぱアナウンサー時代は、日本ダービーの実況を16年間担当。また、プロ野球実況中継などスポーツアナとして従事。熱狂的な阪神タイガースファンとしても知られる。