2023年12月26日(火) 18:01 136
▲今回も話題が盛りだくさんです(撮影:桂伸也)
クリスマスエルフ賞のワンダーブレットは3着! 最後の最後に今年一番の走りを披露してくれました。小牧騎手も「後ろから行く競馬にも慣れてきたし、来年はこの馬で1勝できるかもしれん」と期待十分。今後はまだ未定とのことですが、次走が待ち遠しい限りです。そのワンダーブレットのレース回顧に加え、クリスマスイヴに出席した忘年会の話題や年末年始の予定などなど、今回も盛りだくさんの『太論』。最後までどうぞお楽しみください!
(取材・文=不破由妃子)
──クリスマスエルフ賞(12月24日・阪神9R・3歳以上2勝クラス・ダ1800m)のワンダーブレットは3着。今年最後に力を見せてくれましたね。
小牧 ああ、惜しかったね。でも、最後にいい競馬ができたわ。後ろから行く競馬にも慣れてきた。脚質転換やね。
──途中からポジションを上げていく形になりましたが、ああいう展開も想定していたんですか?
小牧 また外枠が当たってくれたから、前半は揉まれんように外でじっくり乗って、途中からは前回と同じような(途中から動いていく)競馬をしようかなと思っていた。そこから直線は大外を伸びるイメージやったね。
──ということは、ほぼイメージ通りだったんですね。
小牧 いや、もう一呼吸、動き出すのを遅らせればよかったと思って。あそこでちょっと脚を使わせたぶん、もうひと踏ん張りが利かんかった。結果論やけど、もう一呼吸おいていれば、2着はあったかもしれん。まぁ勝った馬は強かったけどね。出遅れてハナに行って、最後はあれだけ突き放すんやから。
──ですね。とはいえ、小牧さんのレース後のコメントにもあったように、このクラスでも十分通用することを証明した。
小牧 そうやね。来年はワンダーブレットで1勝できるかもしれん(笑)。最近はいい意味でピリピリし出してね。考えてみたら、少し前はおとなしすぎたから、これくらいピリピリしているのがちょうどいいんかなと思って。最近は詰めて使っているけど、身体も減らんし、いいことやね。まぁ今回でいうと、毛ヅヤはもうひとつだけど。
──それは季節的なものもあるのでは?
小牧 そうかもしれんけど、この馬が本当にいいのは夏場かもしれんなぁ。今も発汗は十分なのに、ちょっと毛ヅヤがボヤっとしていたから。それでもあれだけ走るということは、やっぱり能力があるんやろうね。
──ちなみに、ワンダーブレットは舌を括っていますが、その理由は?
小牧 息遣いの悪い馬とか喉がちょっと弱い馬が舌を括るんやけど、ワンダーブレットも昔から喉がちょっと弱い。
──呼吸をしやすいようにということ?
小牧 そうやね。
──レース当日はクリスマスイヴでしたが、夜はどんなふうに過ごされたんですか?
小牧 ああ、あの日の夜は、競馬関係者の忘年会でした。・・・
小牧太
1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。2024年には再度園田競馬へ復帰し、活躍中。史上初の挑戦を続ける。