2023年12月27日(水) 18:02
▲「障害か平地か」それぞれの考え方は?(撮影:福井麻衣子)
競馬学校2期生の熊沢元騎手、20期生の佑介騎手、38期生の大河騎手とそれぞれ18期ずつ離れた3人が世代間ギャップトークを繰り広げます!
今週のテーマは「障害か平地か」、「フリーか所属か」の二本立て。障害と平地の二刀流で活躍した熊沢元騎手に対し、平地のみ騎乗している佑介騎手と大河騎手。その理由にある、時代背景とは?
さらに、「今考えると、ケンカして厩舎を飛び出すほどのことではなかったかな」という、熊沢元騎手フリー転向の理由も明かされます!
前回はこちら▼
(取材・構成=不破由妃子)
熊沢 確かに同期の何人かは乗っていたけど、僕らの時代も当たり前ではなかったよ。平地でちょっと伸び悩んだりしたら、起爆剤として障害も乗ってみようかという感じだった。平地がダメで、障害に乗らなきゃどうしようもないから、ではなく、そこで結果を出して名前を売れば、また平地でも声が掛かるという流れが期待できる時代だった。
佑介 ノリさん(横山典弘騎手)も障害に乗ってたんですものね。最初に聞いたときはビックリした(笑)。熊沢さんは、自分の意志で障害に乗り始めたんですか?
熊沢 そう。デビュー2年目に乗りたくて乗せてもらった。その前から障害馬は作っていて、意外とその馬が活躍してね。自分が作った馬に別のジョッキーが乗って活躍しているのを見て、もったいないなと思い始めて。
▲障害に乗り始めたのは自分の意志で(撮影:福井麻衣子)
佑介 確かにそうですね。それにしても、平地が794勝、障害が257勝でしたっけ? 二刀流でこの記録を超える人は、もう絶対に出てこない…。
大河 最初からそれを目標に両方乗ったとしても…。無理ですね(苦笑)。そういえば、同期の鷲頭(虎太)が障害デビューしたんですよ。それこそ二刀流を目指すそうなので、頑張ってほしいです。
熊沢 そうだね。両方乗ってきて思うけど、・・・
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JRAジョッキーの藤岡佑介がホスト役となり、騎手仲間や調教師、厩舎スタッフなど、ホースマンの本音に斬り込む対談企画。関係者からの人望も厚い藤岡佑介が、毎月ゲストの素顔や新たな一面をグイグイ引き出し、“ここでしか読めない”深い競馬トークを繰り広げます。
藤岡佑介
1986年3月17日、滋賀県生まれ。父・健一はJRAの調教師、弟・康太もJRAジョッキーという競馬一家。2004年にデビュー。同期は川田将雅、吉田隼人、津村明秀ら。同年に35勝を挙げJRA賞最多勝利新人騎手を獲得。2005年、アズマサンダースで京都牝馬Sを勝利し重賞初制覇。2013年の長期フランス遠征で、海外初勝利をマーク。2018年には、ケイアイノーテックでNHKマイルCに勝利。GI初制覇を飾った。
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