2023年12月28日(木) 18:00 15
21~23年は中京での施行で、4年ぶりに京都で行われるシンザン記念。下ってストライドを伸ばす京都外回りのマイル戦だから、ストームキャット、ディープインパクト、ゴーンウエスト、ハビタットといったセクレタリアト≒サーゲイロード的なスピードが有力で、あとカーリアンやプリンスリーギフトも京都外回りを上手に下る血だ。ちなみにモーリス産駒は中京のシンザン記念は[1-2-0-2]とよく走ったが、京都芝外1600は[0-0-1-5]。京都芝内1600は[3-2-3-13]と走っているだけに、アルトゥームにとっては気になるデータ。(解説:望田潤)
アルトゥーム
セラフィナイトの半弟で、母ブロンシェダームはJRA1勝(芝1200)。母母スリープレスナイトはスプリンターズS勝ち馬で、ベルーガやガゼボなども近親。牝祖ケイティーズは愛1000ギニー馬で子孫にヒシアマゾンやアドマイヤムーンなど活躍馬多数。モーリス×ディープインパクトはジェラルディーナやディヴィーナと同じ。体型的には母方の短距離資質も強く、体質はディープ的でスローの上がりのケイバを鋭く差し切った。京都外マイルでも斬れそうな馬。
距離○ スピード○ 底力◎ コース◎
ケーブパール
母ハナレイムーンはキロハナやオハナの全きょうだいでJRA4勝(芝1600~2000)。牝祖ノースフライトは安田記念やマイルCSに勝った女傑でミスキャストの母でエーブダッチマンの母母。・・・
望田潤
競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo