2024年01月28日(日) 18:00 4
7番人気◎で三連単的中!
『ウマい馬券』で活躍するプロ予想家たちが、自身の高配当馬券を元に的中を振り返る「予想の頭脳」。今回取りあげるのは、予想AIの「AISS」。波乱となった一戦を、どのようなアプローチで攻略したのか……。AISS作者自ら綴っていただきました!
今回のレースに限らないですがAISSがどのような予測をする傾向にあるか、そしてどのように買目選定をしているのかを交えながら説明します。
<予測の傾向>
AISSの印は「アイスコア」という予測値を元に選定されますが、そのアイスコアは「予測対象馬がどれだけ馬券的に美味しいか」を表す数値です。
これは一般的に「期待値重視」の予想といっても良いでしょう。
このレースでいえば、本命は7番人気のムーンリットナイト(2着)でした。
見解欄には「アイスコア」とともに、「予測勝率」「予測複勝率」「予測オッズ」も載せていますが、特に「予測勝率」「予測複勝率」については純粋にその馬の”強さ”を数値化したものと捉えることができます。
7番人気◎ムーンリットナイトが2着に好走!
このレースの1番人気はバトルハーデン(8着)でした。バトルハーデンの「予測勝率」「予測複勝率」は出走馬の中で1位、つまり一番強いとAIでも評価しています。
ただし、AISSとしては想定される強さとオッズを見比べた時に美味しくない(期待値がとれない)という判断から予測順位としては5位という評価になっています。
また、人気馬だからといって不当に評価を下げているわけではなく、このレースについても2番人気で1着となったビヨンドザヴァレーを対抗評価としている点も、大きな払い戻しを手にしたポイントと言えるでしょう。
<買目選定>
AISSの予想について現在配信では買目のパターンは大きく分けて3つしかありません。
ではどのようにパターンを分けているのか?
それはレース格や条件などで分けているのではなく「本命馬の予測単勝オッズ」で判断しています。
もちろんもっと細かいパターンに分けることもできるのですが、パターンを分けすぎると買目の成績を確かめるためのシミュレーションデータ数が少なくなるため、様々なパターンをこれまで試してきた結果、「本命馬の予測単勝オッズによる3パターンの買目選定ルール」を採用することとなりました。
次に、買目選定の基本的なスタンスについて。
理想は直前のオッズなども使用してレースごとに臨機応変に買目を変えられると良いですが、事前の配信予想であるという点を意識した買目選定を心がけています。
1頭1頭の単勝について馬券妙味はある程度分かっていても、馬連や三連複などの組み合わせ馬券の馬券妙味の正確な算出は事前オッズがないと難しいです。
また、もしそれぞれの馬券妙味が分かったとしても配信予想という性質上、多点数で掛金に強弱をつけたような買目では参考いただく方が乗りにくいという懸念があります。
以上の点より、配信予想では三連単2頭流しなど比較的シンプル(乗りやすい)な馬券を取り入れるようにしています。
なお、AISSの想定成績として的中率10~15%、回収率100%超えを狙っているため、複勝やワイドなどはほぼほぼ取り入れておらず、主に三連単でコンスタントに高めの的中をして長期的な成績が安定するように過去データからのシミュレーションをした上で買目選定しています。
このレースでは予測2位-1位-7位(2人-7人-8人)で決着と、上位2頭が対抗本命で決まっていたため三連複、三連単それぞれ2頭軸にした買目で的中することができました。
相手についても5頭まで(予測7位まで)の買目で組んでいたので結果としてギリギリ的中できた部分も大きいですが、相手数についても事前のシミュレーションで決定しているため仮に予測8位が3着にきて外れてしまっていても「買目選定で失敗した」とは思わない心持ちで臨んでいます。
今回なぜこの馬を本命にしたいか、など予想家的な観点からの説明はできませんが、特に買目選定の部分についてはAIでなくとも意識しなければならないと考えています。
個人的にレースによって細かく買目を変えるのはプロの予想家でも難易度が高いと考えているため、ある程度「買目選定ルール」を定める必要があると思います。
何も考えていないと、「この馬も来そう…」と不用意に相手数を増やしたり、ボックス馬券にしたりと、長期的にプラスが望めない買目になってしまうため、印が定まったら本命馬のオッズなどと見比べて機械的に買目を決めてしまう方が良いのではないでしょうか。
(AISS)