2024年02月19日(月) 18:00 36
フェブラリーSを制したペプチドナイル(撮影:下野雄規)
戦う前から難しい結果が予測されたが、有力視された1-3番人気馬が「14、8、12」着に沈む大波乱。普通はめったに荒れないが、波乱が生じる時はいきなり「大波乱」に結びつくフェブラリーSらしい結果だった。
1997年からGIに昇格して28回目。二ケタ人気馬が2頭も上位3着までに飛び込んだのはさすがに初めてのこと。実力勝負の東京ダート1600mはレースの流れ(ペース)にあまり左右されないが、今年のレース前半のペースは厳しかった。中でも前半3ハロン33秒9を追走してしまった馬はリズムが崩れたにちがいない。
前後半に2分すると「45秒6-(1000m通過57秒9)-50秒1」=1分35秒7。東京9レースの3歳戦「ヒヤシンスS」が「46秒7-(1000m59秒1)-49秒6」=1分36秒3だった。
前半の流れが1秒前後は異なるとはいえ、・・・
柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。