【フェブラリーS】先行争い激化で大波乱に…6歳馬ペプチドナイルは秋に向けてまだパワーアップする可能性も

2024年02月19日(月) 18:00

バランスを欠いた流れは「45秒6-50秒1」

重賞レース回顧

フェブラリーSを制したペプチドナイル(撮影:下野雄規)

 戦う前から難しい結果が予測されたが、有力視された1-3番人気馬が「14、8、12」着に沈む大波乱。普通はめったに荒れないが、波乱が生じる時はいきなり「大波乱」に結びつくフェブラリーSらしい結果だった。

 1997年からGIに昇格して28回目。二ケタ人気馬が2頭も上位3着までに飛び込んだのはさすがに初めてのこと。実力勝負の東京ダート1600mはレースの流れ(ペース)にあまり左右されないが、今年のレース前半のペースは厳しかった。中でも前半3ハロン33秒9を追走してしまった馬はリズムが崩れたにちがいない。

 前後半に2分すると「45秒6-(1000m通過57秒9)-50秒1」=1分35秒7。東京9レースの3歳戦「ヒヤシンスS」が「46秒7-(1000m59秒1)-49秒6」=1分36秒3だった。

 前半の流れが1秒前後は異なるとはいえ、・・・

続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

バックナンバーを見る

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

関連情報

新着コラム

コラムを探す