2024年03月10日(日) 18:00
過去10年のスプリングSの勝ち馬で、その後2200m以上で勝ったのはキタサンブラックだけ。古馬になるとマイラー寄りに完成するようなタイプのほうが勝ちやすいレースといえる。父ロードカナロアのベラジオオペラ、父アメリカンペイトリオットのビーアストニッシド、父キンシャサノキセキのガロアクリークと、マイラーやスプリンターの産駒がよく勝っており、菊花賞とよくつながる弥生賞とは対照的だ。21年からロベルトの血をもつ馬が3年連続勝利中で、これは中山内回りらしい傾向。(解説:望田潤)
ウォーターリヒト
レッドアネモスやバンデルオーラの甥で、母ウォーターピオニーはJRA3勝(芝ダ1400)。母母マチカネハヤテはJRA5勝(全て芝1200)。コイウタやビハインドザマスクも同牝系。父ドレフォンは北米チャンピオンスプリンターでジオグリフ、サンライズフレイム、デシエルトなどの父。プリンスリーギフトの薄いクロスらしいストライドで、シンザン記念3着→きさらぎ賞2着と京都外回りで好走をつづけた。中山内回りで同じように差せるかどうかだ。
距離◎ スピード○ 底力○ コース○
シックスペンス
母フィンレイズラッキーチャームはマディソンS(米G1・ダ7F)勝ち馬で、クリプトクリアランス4×3とダンジグ4×4をもつ。近親にフラワーボウル招待S(米G1・芝10F)のピュアクラン、フリゼットS(米G1・ダ8F)のスカイディーバなど。母父トワーリングキャンディはマリブS(米G1・ダ7F)に勝ったキャンディライド産駒。母が北米スピード血統だけに完成度が高くて機動力に富み、ひいらぎ賞も番手抜け出しで完勝。1800ベストっぽいし、ここも好位で安定。
距離◎ スピード◎ 底力○ コース◎
ペッレグリーニ
アルターやミュージアムヒルの甥で、・・・
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望田潤
競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo
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