2024年04月14日(日) 18:00 3
6番人気のマッドクールを本命に抜擢
『ウマい馬券』で活躍するプロ予想家たちが、会心の的中を振り返る「予想の頭脳」。今回取りあげるのは、高松宮記念を的中させた「ヴィクトリア」氏。波乱となった一戦を、どのようなアプローチで攻略したのか……。本人自ら綴っていただきました!
この度、コラム『予想の頭脳』を担当させていただきます、公認予想家の「ヴィクトリア」と申します。
「ヴィクトリア」氏
デビューをさせていただいたのは今年の2月からになりますので、私の予想を初めて目にする方もいらっしゃると思います。少しでも私が予想する上で大切にしている事が皆様に伝われば嬉しいです!
2024年3月24日(日)に行われました中京11R高松宮記念(GI)にて31万3680円の馬券を的中しました。
この馬券を的中させる上で、私が本命馬を決める際にどのような事を大切にしているのか、どのようにレースを考えていたのかを詳しく解説させていただきたいと思います。
私が予想する上で主に大切にしているファクターとしては2つあります。それは『血統』と『コース形態』です。
まず1つ目の『血統』についてお話しします。
本命馬に選んだマッドクールは「ダークエンジェル(Dark Angel)」産駒でした。
ダークエンジェル産駒はヨーロッパの短距離~マイル路線を中心に活躍している馬が多く、数々の海外G1で勝利を収めています。
ただ、産駒頭数も少ない上、日本の重賞で勝利をしている産駒は未だ0頭と重賞での活躍が未知数な面がありました。
しかし、私はダークエンジェル産駒のスピード能力は高いと見ていて日本の短距離~マイル路線の重賞で活躍する日はそう遠くないのではないかと思っていました。
枠順が決定する前から道悪での好走歴があり、短距離・中京コースを得意としているマッドクールに注目していました。
次に2つ目の『コース形態』についてお話しします。
高松宮記念(GI)が行われた中京競馬場芝1200mの特徴としては、スタート後に約100mほど緩やかな上り坂を走り、その後はゴール前まで下り坂が続きます。その為速いラップが刻まれやすいです。
直線では高低差約2.0mの急坂を上り、ゴールまでは緩やかな上り坂が続く上にJRAで行われる芝1200mの中で最も長い直線となるのである程度余力を残した状態で直線を迎える必要があります。
上記のコース形態の特徴を踏まえると先行して内枠で足を溜めることができた方が好走しやすく、脚質としてはスピードの持続力とパワーを兼ね備えている必要がありました。
主に2つのファクターを軸にして、近走の内容やタイム、調教内容、騎手の特徴、枠順などの様々なファクターの中から最も妙味の高い馬を本命馬とします。
高松宮記念が行われた3月24日(日)は悪天候により重馬場での開催で道悪適性も問われたため、道悪で好走歴もあり内枠を引けたマッドクールを迷わず本命として、上位人気馬で同じく内枠を引けたナムラクレアを対抗評価としました。
ナムラクレアは近走の内容から能力は間違いなく上位にあるとみていましたが、想定2番人気である上に先行馬が多いメンバーだったのでスタート後の位置取りがスムーズにいかない可能性があるとみて評価を下げました。
買い目は馬単2点、3連複2頭軸流し5点、3連単フォーメーション12点をマッドクールを軸に対抗ナムラクレア、3番手評価のママコチャの3頭を中心とした買い目にしました。
基本的に私の買い目はレース自体がどの程度荒れるのかを予想した上で(レースの見解に予想荒れ度を記載しています)高配当が狙えるように買い目を絞ったり、広げたりします。
今回はやや順当な決着になる可能性があると思ったので的中した際に高配当となるようにオッズ妙味を考慮した上で買い目を絞りました。
結果的に、馬単1着流し(1600円×2点)7万8720円、3連単フォーメーション(400円×12点)、マッドクールを軸にして23万4960円、合計31万3680円の馬券を的中する事ができました。
レースの内容としてはマッドクールはスタート決めて3番手を確保すると道中ロスなく回り、直線ではナムラクレアの猛追をアタマ差凌いで1着となりました。
私の思っていた通りのレース展開で、鞍上の坂井騎手の好騎乗に感動した一戦になりました。
坂井騎手は普段のレース内容を見ていても先行意識が強い騎手だと思っていたので、鞍上が坂井騎手だった事はマッドクールを本命に選んだ理由の1つでもありました。今回の一戦で改めて騎手の特徴を捉えておく事の大切さを感じる事もできました。
【最後に一言…】
今回のコラムで私が予想をする上で大切にしている事が皆様に伝われば幸いです。
皆様が競馬を予想する上で私の予想が少しでもお役に立つ事が出来るように日々努力して成長していきたいと思っておりますので、応援よろしくお願いいたします!
最後までお読みいただきありがとうございました!
(ヴィクトリア)