2024年05月10日(金) 18:00 28
フルゲート割れとなった今年のヴィクトリアマイル。実績馬がそれなりのデキで出走するとなると、かなり有利な立場になりそうだ。
人気はナミュールだろう。一時の不振を完全に脱し、マイルCSでのGI制覇から海外でも3・2着。昨年のこのレースでは7着だったが、当時とは状況が異なる。コースそのものは富士Sなど好走歴があるし、負けるとしたら展開的に届きようがない場合だろう。
マスクトディーヴァは秋華賞2着、阪神牝馬S1着と実績は十分。ただこのレースは創設以来、前走1着馬が僅か1勝にとどまるのと、このコースでは東京新聞杯で人気を裏切っているという点が引っかかる。無印にできる馬ではないが、ナミュール以外の馬を軸にするならもっと踏み込んでもよいような気がする。
ウンブライルは勝ち切れないもののレースによっては強い相手に食らいついていける馬。・・・
須田鷹雄
1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。