アプリ限定 2024年06月12日(水) 12:00
こちらのコラムでは、俺プロ出身の奇才・のれん氏が当週の重賞注目馬を公開。ただ強いというだけでなく、馬券で期待値がとれそうな「妙味ある馬」を紹介していただきます。
今週のれん氏が注目したのは、京都競馬場で行われるマーメイドステークス(GIII)。実力派の見解を、ぜひ予想の参考にお役立てください!
今年は京都で行われるマーメイドS。もともとの施行条件である阪神芝2000mは京都競馬場改修で強固な馬場造りをしていた影響か近年強い内先行有利の傾向がみられていたが、京都芝2000mは同じ内回り2000mコースだが枠順の有利不利はそれほどなく、前走で上がり上位の脚を使っているような馬が走りやすいので毛色は異なる。
今週からDコースでの開催になり芝2000mはフルゲートが16頭と減少するし、2か月通しての開催馬場も荒れてきていてコース替わりで内有利ということもないだろうから外枠でも評価を下げる必要はなさそう。
マーメイドSといえば、2008年には1000万下(現2勝クラス)で凡走続きだったトーホウシャインが48キロの軽斤量を利して勝利するなど、軽ハンデの人気薄が毎年のように好走するレース。
なぜそのようなことが起こるのかというと、まず一つがそもそもハンデ重賞と芝中距離の3勝クラスではレベルの差がほとんどないことだろう。
ビッグレースが芝2000〜2500mに固まっている日本競馬の根幹はやはり芝の中距離戦。ただその割に3勝クラスのレース数はそんなに多くないので条件クラスでも能力の高い馬がなかなか勝ち切れずに残っていることも多く、今年も3勝クラスを勝ったばかりのシュトルーヴェがGIIの日経賞と目黒記念を連勝している。
しかし予想する側としてはレースの格を見てGIIIのレースはOPや3勝クラスよりレベルが上であるという思い込みを持っているので(もちろんそうである方が多いが)、特にその差が少なくなりやすい牝馬限定戦では斤量差のブーストもあって下剋上が起こることが多い。
もう一つ大きな要素が、クラブ馬は多くが6歳3月で定年になるなど繁殖に上がる馬が牡馬に比べて圧倒的に多く、新陳代謝のサイクルが早いという事。実績を積み上げると当然斤量も増加するわけだが、その分年齢も重ねて能力に陰りが見えてくる。そこで成長期の使うごとに強くなってきた若い馬がまだ実績がない分軽量で出走できる為、実績のある人気馬との逆転が起こる。
しかし単純に若い馬を買えばいいというわけではなく、その前に重賞を使っているような馬はそれ以前にも格の高いレースを使ってきているので人気になるし、基本的に世代限定戦で賞金を積んでいて斤量の利を受けられない。つまり昇級戦且つ若い馬を買うべきである。
今年は格上挑戦の枠が例年より狭く、共に5分の1の抽選を通らなければならないが、アグラシアドやキミノナハマリアは上で挙げたパターンに該当するし能力的にも勝負になりそうなのでまず抽選に通ってほしいところ。
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のれん
人気落ちを狙い、買い時を逃さない俺プロ出身の人気予想家。本格的に競馬予想を始めてから僅か3年で年間回収率115%を達成し、2021年11月にウマい馬券でデビューを果たした。馬場や枠順はもちろん、血統・馬体・走法などから見る適性も重要視しており、その実力には現在活躍中のプロ予想家たちも絶賛している。
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