2024年07月05日(金) 18:00
2024年の前半が終了した時点の「全国総合種牡馬ランキング」は
1位:キズナ 2位:ロードカナロア 3位:エピファネイア 4位:ドゥラメンテ
近年にない微差の大接戦で内国産種牡馬が上位を争っている。
ところが、「全国ダート戦限定の種牡馬ランキング」は、
1位:シニスターミニスター 2位:ヘニーヒューズ 3位:マジェスティックウォリアー 4位:ドレフォン
上位はUSA産の輸入種牡馬が同じように大接戦。近年の傾向通りになっている。
福島メイン「鶴ヶ城S」の5歳牡馬カンピオーネの父はダート部門で1位とほとんど差がない2位のヘニーヒューズ(その父ヘネシー)。多くの産駒は1600m前後で大活躍している。カンピオーネの全連対7回は、1700mは未経験でも、ダート1600-1800mに集中している。コースはともかく距離はベストに近いはずだ。
魅力は、母方の祖母は全国規模のダートで一時代を築いた名牝ロジータ(父ミルジョージ)であること。15戦[10-2-1-2]。着外2回は芝コースのジャパンCとオールカマーだった。一族はダート9勝のカネツフルーヴ、ダート6勝のレギュラーメンバーなどダート巧者ばかり。カンピオーネはまだ3勝クラスだが、ダートの稍重-不良[0-3-2-0]。持ち時計のダート1800m1分49秒7が示すように時計勝負で台頭する。一方、タフな成長力もあるはずだ。もし雨で馬場が締まるようなら勝ち負けの期待は大きくなる。
自在型のリチャ、カズプレスト、オンザライン本線だが、プラウドヘリテージ、ラズルダズル、穴馬サイモンザナドゥも買いたい。
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
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