【函館記念予想】波乱のハンデ戦、トップハンデ不振 ロベルトとキンカメをもつ人気薄から

2024年07月07日(日) 18:00 27

近5年の馬連平均配当は30072円。大波乱だった20年を除いても4673円と、毎年波乱のハンデ戦。トップハンデは人気[1-1-1-2]で着順[0-0-0-5]と不振。過去5年において、4人気以下で馬券に絡んだ馬は8頭いるが、うちハヤヤッコ、スカーフェイス、アイスバブル、バイオスパーク、ドゥオーモ、マイネルファンロンの6頭がロベルトの血を引いている。近5年では母父キングカメハメハが3頭(ローシャムパーク、アイスバブル、ステイフーリッシュ)出走し、[1-1-1-1]と全て馬券に絡んでいる。(解説:望田潤)

エンパイアウエスト

 バルバレスコの3/4妹で、パリ大賞典(仏G1・芝2400m)勝ちインペリアルモナークや英ダービー2着ザグレートギャツビーの姪。母ローマンエンプレスはブランドフォードS(愛G2・芝10F)2着。父ドゥラメンテは昨年のリーディングサイアーで、母父サドラーズウェルズ系はタイトルホルダー、ルガル、ミスタージーティーなどと同じ。ミスタージーティーに近い重厚な中距離馬だが、ネヴァーベンドやスペシャルのクロスが効いて小回りもきく。洋芝は向くだろう。

距離○ スピード○ 底力◎ コース◎

グランディア

 ドレッドノータス、サンマルティン、バルデスの全弟で、ディアデラマドレ、ディアデルレイ、カウディーリョなどの半弟で、クラヴェルの叔父。母ディアデラノビアはフローラSなど重賞3勝。母母ポトリザリスはアルゼンチンの年度代表馬。北米南米のアウトサイダー血脈が強い母×Northern Dancerが強いハービンジャーという鉄板配合だ。この牝系らしい晩成で、5歳を迎えついにオープン入り。今なら1800より2000がいいだろうし、この父なら洋芝もいい。

距離◎ スピード○ 底力◎ コース○・・・

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望田潤

競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

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