2024年08月11日(日) 18:00 11
昨年につづいて中京芝1200で行われるCBC賞だが、施行時期が7月→8月に。最近の中京芝1200重賞(良馬場)の勝ち馬の血統表をみると、ナムラクレア(父の母父ロックオブジブラルタル、母母父クリスエス)、メイケイエール(デインヒル4×4、母ロベルト6×6)、レシステンシア(母父父デインヒルダンサー)、ダノンスマッシュ(母父ハードスパン、母母父クリスエス)と、デインヒル~ダンジグとロベルトを併せ持つ馬がよく勝っていることがわかる。またサンキューユウガ(23年CBC賞2着)、ファストフォース(23年シルクロードS2着と22年セントウルS2着)と、ロードカナロア×サクラバクシンオーが3レース連続で連対中。(解説:望田潤)
カリボール
モンドキャンノやラクアミの下。母レイズアンドコールはアイビスSD3着で、父母相似配合でサクラバクシンオーの短距離のスピードをよく伝える繁殖だ。父ジャスタウェイはハーツクライの代表産駒でダノンザキッド、テオレーマ、ヤマニンウルスなどを輩出。本馬も古馬になって短距離にシフトしてきたが、ジャスタウェイ産駒で遅咲き傾向とはいえ、8歳の今が充実期かのような近走の走り。重賞で相手は揃うが、今ならまた好位でソツなく運べそう。
距離◎ スピード○ 底力◎ コース◎
ジャスティンスカイ
サトノカルナバルの全兄。母リアリサトリスはジャンプラ賞(仏G1・芝1800m)勝ちルーヴルの半妹で、ナンバー≒ヌレイエフの3/4同血クロス2×3をもち、JRA出走産駒8頭中7頭が勝ち馬となっている有能な繁殖だ。母父ニューメラスはジェイドロバリーの全弟でアドマイヤリードの母父。前向きな気性の大型馬で、初の1200戦の鞍馬Sを鮮やか差し切り。しかし前傾ラップで流れた函館スプリントSでは追走で苦しくなった。あれを見るとベストは1400なのだろう。
距離○ スピード○ 底力◎ コース○・・・
望田潤
競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo