【関屋記念】主導権を握りレースを支配したトゥードジボンが重賞初制覇

2024年08月12日(月) 18:00

展開が向かず敗れた馬も巻き返しに期待

重賞レース回顧

関屋記念を制したトゥードジボン(撮影:下野雄規)

 快速マイル重賞の「関屋記念」は最後の直線が659mもあるので、流れが落ち着くケースが非常に多い。外回りなので、4コーナーからは直線1000mのコースと合流する。そこで、ときにはまるで「直線659m」のレースだった、と回顧されたりする。

 ウインカーネリアン(2番手)=シュリ(逃げ)の先行馬同士で決着した2022年は前後半の800mに3秒5も差があるスローペースで「48秒4-(1000m通過60秒3)-44秒9」=1分33秒3。上がり3ハロンは「10秒8-10秒6-11秒6」=33秒0だった。

 今年もほとんど似たようなスローバランスが展開された。主導権を握って完勝したトゥードジボン(父イスラボニータ)の前後半800mには2秒5も差があるスローで「47秒7-(1000m通過59秒6)-45秒2」=1分32秒9。後半3ハロンは「11秒2-10秒9-11秒2」=33秒3だった。

 当然、連対馬以外には、もう少し積極策を取ればよかったのに…という見方が生じるが、自分の形を崩しては正解ではないケースが多く、ましてみんなあまり慣れない新潟コースのワンターンで、最後の直線が659mも続いている。

 例えば、・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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