松島特別

2006年07月07日(金) 18:00

 まだキャリアは10戦[3-1-0-6]だけ。軌道に乗ってきた今なら、もう少し上のクラスへも行けそうなチョウサン(父ダンスインザダーク)から入りたい。

 素軽いスピード型ではなく、はっきり使って良化型。新馬戦と、休み明けだった前々走の陣馬特別を別にすると、距離2000m以上は4、1、4、2、1着。凡走例はなく、キャリア4戦で挑戦した3歳春の青葉賞2400mの4着は、勝ち馬と0.1秒差。先行して一旦は先頭に立って粘っている。母の父はサッカーボーイ。牝系には渋いダマスカス、エルバジェなどの血が入り、2000m〜2400m級で粘り強さを発揮するタイプに育ちそうだ。

 福島の経験は1度あり、昨年のたんぱ賞。12着に沈んでいるが、Hペースの内枠でもまれ通し。距離も1800mだった。今回の頭数で2000mなら、ゆったりペースの3番手ぐらいを進めるだろう。スパッと切れるタイプではないが、逆にバテる非力型ではなく、少し時計のかかる現在の福島コースは合うと思われる。頭数のわりにはタテ長になりそうな組み合わせの平均ペース。しだいにピッチの上がる流れは先行抜け出しを計るこの馬に理想だろう。

 前走の勝ちっぷりが光る同じ4歳のキングエクスプレスと、前々走で1600万でも通用することが分かっているモエレフェニックスの2頭が相手本線。

 馬券が面白そうなところで、京都9Rは大駆けがありそうなレジェンダロッサ(ロサード、ヴィータローザの全弟)に注目。前走の1200mの内容をみると、案外この1400mは合いそうだ。500万はさすがに突破できる。

 福島12Rは、ポンと好スタートを切れれば…の条件つきで、サキノリュウオーを狙う。ムラだが、2走前も、4走前も、ダートの短距離を前半3F33秒台で逃げている。

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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