2024年08月16日(金) 18:00
日本海Sはかなり特殊なコース形態の距離2200mのため、あまり出走頭数は多くない年が多いが、内回り(最後の直線359m)特有の接戦が多い。そのため、順当な結果は意外に少ない。距離とコース適性に注目したい。
素質上位とされるのは[3-1-0-1]の3歳ヘデントール(父ルーラーシップ)だが、新潟は初コース、微妙な内回りコース。死角がないわけではない。
4歳マコトヴェリーキー(父オルフェーヴル)はこの距離[2-2-0-1]。新潟2200mでも勝っている。前走の2分10秒9(京都2200m)もかなりの好タイムだが、光るのは2走前の2400m2分22秒7。高速馬場で56キロのハンデとはいえ、ゴール前は寄られて鞍上が立ち上がりかける不利がありながら、コースレコードとわずか0秒1差。前2戦ともに勝ち馬と0秒1差の2着だけ。もうクラス脱出はみえている。この頭数だけに積極策も考えられる。
母マコトブリジャールは、クイーンS、福島牝馬S(ともに平坦に近いコース)の勝ち馬であり、小型馬ながら自在の先行力を生かし計7勝している。近親に著名馬こそいないが、タフで丈夫な一族でもある。
母と同じように流れに乗って上がり33秒台でしぶとく伸びるのが身上。もちろん人気のヘデントールは軽視できないが、相手に菊花賞1秒1差8着のナイトインロンドン(芦毛は母の父メジロマックイーン譲り)、好調教のシーウィザード、ファベルなどが食い込んでくれれば、この頭数でも好配当になる。
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
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